二つの「競争」―競争観をめぐる現代経済思想

二つの「競争」―競争観をめぐる現代経済思想

770円 (税込)

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3.7

本書は、はっきりと自覚しないままに用いている競争の意味を、経済学の観点から紐解いていこうとする試みです。競争論の変遷をたどりつつ、哲学的思想を参照しながら、同じ競争と訳される「コンペティション」と「エミュレーション」という二つの競争観をめぐる議論をたどります。競争という概念そのものをあらためて考えなおしてみることに、現代の競争をめぐる諸問題を解決するヒントが隠されているかもしれません。

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二つの「競争」―競争観をめぐる現代経済思想 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2012年12月29日

    かつて、評者の父はこのようなことを言ったことがある。
    「『競争が進めば淘汰され、ついには企業が1つしか残らなくなる』と大学時代の先生が言ってた」と。
    しかし、現実はそうはならない。一般的な知識を備えていれば誰もが疑問をもつものだが、そもそもその講義を行った教授にも問題があるのは否めない。
    しかし、根...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年12月21日

    競争を巡る議論の錯綜の原因を、競争における「エミュレーション」と「コンペティション」の二側面の混同と捉え、アダム・スミスやその思想的背景となっているギリシア古典哲学の考えを踏まえて分析していく。説明が分かりやすく、参考文献も充実した良い新書。

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    Posted by ブクログ 2012年12月08日

    最近、評判が悪いという「競争」について、完全競争論の検討、アダム・スミスの再読、古代ギリシャ哲学での議論等をふまえて検討している。現代の経済学の分野では、競争観が複数あり、それが「負けないようする」競争観コンペティションと「勝とうとする」競争観エミュレーションだとしている。このあたりの議論での経済と...続きを読む

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