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原稿枚数一万五千枚に及ぶ世界最大の大河小説。魔剣「音無しの構え」に翻弄され無明の闇を遍歴する机竜之助を核に、多彩な人物が入り組み、展開される時代小説の最高峰。大菩薩峠の頂上で老巡礼を一刀のもとに斬り棄てた机竜之助の無双の剣は、魔剣と化した……。本巻には、一代巨篇の発端から江戸、京都、大和へと流転果てない運命をさすらう「甲源一刀流の巻」「鈴鹿山の巻」「壬生と島原の巻」「三輪の神杉の巻」を収める。
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Posted by ブクログ
延々30年にわたり連載を続けた挙げ句未完に終わった大長編小説。進むにつれ、登場人物はどんどん増え、舞台はあちらこちらに飛び、誰が主人公なのかもわからなくなる。その破天荒さを楽しめるかどうかで、評価が分かれるのではないか。 おもしろいことはまぎれもなくおもしろい。なにしろ長いから退屈な部分もあるが、こ...続きを読むれだけのページ数常にワクワクドキドキしていたら心臓がもたないだろう。
畏れおおくも、卒論のテーマでした。 筑摩文庫で全20巻。未完。無謀だ。 大学時代「自主ゼミ」で2年かけてじっくり読んだ。 卒業してからも2年ほど勉強会などしていたり。 「果たしてそこに救いはあったのか」 愛すべきたくさんの登場人物たちすべてに対し、 その問いを投げかけずにはいられない。
がんばって20巻全部読もうね。中途では,白骨の湯で浸かってばかりで話はだれるけれど,最終話となってしまった「椰子林の巻」が近くなってくると,ストーリーがふたたび活気付いてきて,話のスケールもでかくなってきて面白くなってきます。
居酒屋でおすすめされた本。タイトルが気に入ったので、購入しました。罪もない人を無情にも切り捨てたり、妻を切り捨てたりする机竜之介の冷酷さに驚きます。ただ、その唐突な行動が面白くもあります。また、物語が進むにつれて、単に冷酷ではない一面も出てくる。置き忘れた財布を盗んでおいて、気が咎めるというような心...続きを読む理描写もあり、滑稽に感じるが、それが何とも言えぬ魅力になっている。
「音無しの構え」を有する机竜之助と、仇討ちを狙う宇津木兵馬の話を大筋とした群像劇。 文章は時に厳しく、時に優しく。小説というよりは弁士の語り口調に近い。 P246 世は混乱の時といえ、さすが千有余年の王城の地には佳気があって、町の中には険呑な空気が立て込めて、ややもすれば嫉刃が走るのに、こうして、...続きを読む朧月夜に、鴨川の水の音を聞いて、勾配の緩やかな三条の大橋を前に、花に匂う華頂山、霧に迷う如意ケ岳、祇園から八坂の塔の眠れるように、清水より大谷へ、煙とも霧ともつかぬ柔らかな夜の水蒸気が、ふうわりと棚引いて、天上の美人が甘い眠りに落ちていくような気持に、ひたひたと浸けられてゆく時は、骨もおのずから溶ける心地がする。
ついに読みだした、世界最長の大河小説。もともとはジブリの鈴木プロデューサーの本に、彼のおもしろかった作品として紹介されていて興味を持ったんですが、最近よく行く青梅近辺が舞台になっていることもあって楽しく読めました。なんか主人公が主人公らしくないというか、変わってますね。これからどんな風に物語が進んで...続きを読むいくのか、楽しみです。そして僕に読み切れるかどうかも。
無常観。 人の命を何とも思わないような辻斬り・机龍之介の痛快チャンバラ劇かと思えば、妙に物寂しい感じもある。 今の漫画ってすぐ人が死んじゃったりして、でも読者のほうでも意外とすんなり腑に落ちちゃったりして、あんまり死について想うことはないけれど。
大学の講義で紹介されて手に取って以来の再読、あまりに長い(読み終えられないかも?)ので1巻ごとに★評価を。 ほんとにただ「読んだことあります」の事実しか覚えておらん、、、新撰組のくだりなんて全く記憶にない、まぁその当時あまり新撰組とかに興味がなかったということもあるだろうけれど。 まぁそれはさておき...続きを読む、主人公のあまりのいい加減さが逆に新鮮と言うか、この時代でも(あるいはこの時代だからこそ)こういう無頼的な感じに一定の支持は集まるということかも。しかし大学の講義で論じられた日本の精神性についてはまだ何とも言えんかな(というか何か指摘できるほどの能力は当方にはないと言った方が正確かな)。
切捨て御免の武士社会の歪んだ精神構造を、長々と描写しているようにも読める。 NHK TV J ブンガクで取り上げられなければ、二度と見ることがなかったと思う。 全巻読んでいないだけでなく、最初の10ページも理解できなかった。 放浪という視点では、放浪記、奥の細道、海の声などとの共通点があるか...続きを読むもしれない。 放浪記はテレビドラマで見てしまったので、荒筋はわかっている。 大菩薩峠も、映画になったとのことなので、映画を見てからなら、読もうという気になるかもしれない。
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大菩薩峠 甲源一刀流の巻
大菩薩峠 全巻セット
大菩薩峠 第二章・竜剣 1巻
「峠」という字
日本武術神妙記
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