感光生活

感光生活

715円 (税込)

3pt

4.0

「その日も、呼び鈴は、いつにもまして、権力的に鳴った。その瞬間、わたしは神経を逆なでされ、理由もなく押したひとに反感を抱いた」(「隣人鍋」)。日常と非日常との、現実と虚構との、わたしとあなたとの間の一筋の裂け目に、ある時はていねいに、ある時は深くえぐるような視線をそそぐ15の短篇。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     自分と他者との関係を、感覚的に詩的に捉えた表現が卓越している。それでいて哲学的といってよいほど深く突きつめられてもいる。

     例えば、『石を愛でる人』の一節。手のひらの中で石ころをころがす場面。
     「石とわたしは、どこまでも混ざりあわない。あくまでも石は石。わたしはわたしである。石の中へわたし

    0
    2011年02月27日

    Posted by ブクログ



     そのももの本質にまっすぐ根ざした、適切な重み。
     そのときわたしは、日常のなかで、わたしたちの生にに、
     気づかないほど微量に付加されている、
     さまざまなものの、
     さまざまな重みのことを思っていた。
              (「蜂蜜びんの重み」より)





     小池さんの目ににじ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    感想
    他者との境界。超えたと思っても実際には何も変わっていない。何を考えているかわからない。それなら外面に表れた行動を基に判断するしかない。

    0
    2023年01月26日

    Posted by ブクログ

    日常生活の中に立ち現れる新たな変容と、記憶のように甦る永遠の相…。「わたし」という謎の中心に生きて在る感触へむけて、深く降りてゆく15の短篇集。
    コイケマサヨという登場人物の周りで起こる不思議な物語の数々。エッセイのような味わいの短編集で、小池昌代が本格的に小説を書き始める前の作品らしいが、後の「狂

    0
    2010年05月29日

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