兎とよばれた女

兎とよばれた女

605円 (税込)

3pt

4.1

神さまは兎のすべてでした。とにかく神さまが好きだったから。兎は、どんなに苦しくても孤独でも美と純粋を求めつづけたのでした。兎を主人公とし、神と呼ばれる、見えない存在との精神性の高いやりとりと、絶対的な愛を描く。「不滅の少女」と呼ばれた矢川澄子の代表作であり、真骨頂!

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兎とよばれた女 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2013年03月19日

    不滅の少女と呼ばれたのが良くわかる。
    純粋無垢な主人公の兎と形も姿も無い存在だけが其処にいる神との切ない純愛ものがたり。
    ため息でるほどに兎がまっすぐで、息をのむほどに神が絶対的で
    ほんと素敵なお話。
    きっとそれはあたしが話の背面に矢川さんと澁澤さんの姿を写してるから、際立ってしまってるんだろうけど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月02日

    幻想的で殆ど体裁としては寓話なんだけど、全体に漂う生々しさはなんなんだろう。今読んでもなお実験用だと思う。
    西岡兄弟の扉絵も内容にぴったり。

    つまりはあらゆる意味で痛いってことなんだろうけど。

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    Posted by ブクログ 2013年04月05日

    まるでそのことでないかのようにそのことが書けるものだなあと思ったり。
    矢川澄子さんのことを良く知らないうちに読むべし。
    ユリイカの臨時増刊とか読むまえに。

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    Posted by ブクログ 2013年07月31日

    往来堂書店でふと雰囲気に惹かれたものの、恐らく半年以上積んでいたもの(もしかすると一年くらいかもしれない)
    一つの小説なのに、色んなスタイルがあるところが楽しい。
    現代小説のような、神話のような、古典のような、戯曲のような、童話のような小説。
    うさぎのひたむきさ、神様への信仰は、恋愛小説としての極地...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    あーほんとにやきもちだけで☆4つ
    すごいんだものー 女子として、この才能と、この才能がゆるされていた環境にやきもちやきまくる。散文的で、どこもみていないような、その先にあるものはしっかりととらえているような、散漫な文章の中で行き来する女子の楽しみ/女子らしさ そして血で汚れるものとしての女子のあざと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月15日

    背表紙で著者のことを「不滅の少女」とかいてあってなんですかそれはとか思ってたら本当に澄子不滅の少女でした。
    どんなに頽廃的になってみようとしてもいつまでも少女趣味から逃れられないのは女の業なのでしょうか
    サンプリングが同年代しかないのに何いってんだですが

    「『それではいま一度、あらためてきかせてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月17日

    再読。
    そういえばこれにもプラトンの『饗宴』的な話が出てきたなぁ、と。
    謎が謎を呼ぶメタ構造。改めて読んでみるとまた新たな発見があって面白かった。

    恥を承知で書くなら、これはわたしの物語。
    もっとも、わたしは矢川澄子ではないし、ましてや兎でも翼を持った女でもないが、それでもこれは確かにわたしの物語...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年04月24日

    かぐやひめについての考察をはさみ進む物語。うさぎであり女であり妻であり…。おうちごっこには、少し納得した。澁澤氏の少女コレクションと同時に読むと更に納得。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年03月16日

    痛い。痛々しい。
    小説なのにこんなに作者の実生活を想像せずにはいられないとは…
    てか澁澤龍彦の元妻!!

    永遠の少女は多分死ぬまでずっとうさぎのまま、神さまを信じ続けたんだろう。
    読み終わってかなりたつけど、
    かなり自分の心になにか残していった作品…

    きれいで、やわらかい文章を読んでいる間...続きを読む

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