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尖閣・竹島・北方領土。領土は魔物である。目を覚ますと、ナショナリズムが燃え上がる。経済的不利益に、自国の歴史を冒涜されたという思いも重なり、一触即発の事態に発展しやすい。戦争はほぼすべて領土問題に端を発する―。日本の安全保障を研究・分析した外交と国防の大家が平和国家・日本の国益に適った戦略を明かす。
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Posted by ブクログ
教科書で簡単に説明される国境問題の複雑さをしっかり読み解けました。 国境問題における各国との折衝履歴、歴史的解釈の違いなど、日本国民として知っておくべき内容がふんだんに含まれていました。
今まで日本の領土だと思っていた尖閣、竹島、そして北方領土は、本当に日本固有の領土なのか? いつから日本の領土になったのか??? この書を読む限り日本固有の領土というには、根拠が弱いという印象を受けた。あらためて領土問題についてに考えさせられました。 この本を恵贈くださった山本先輩に感謝します。
ネットで検索すると、とっても評判が悪いです、この本というかこの著者(笑)。 著者の考えはともかく、事実は、ちゃんと受け止めるべきだと思いますし、日本側からの視点だけでなく、相手国側からの視点も述べている点で、新聞なんかよりも、よっぽど信頼できる内容だと思います。 また、考え方についても、そう...続きを読むいう考え方もあると思いますので、参考になりました。
『領土問題の重要なポイントは、領土問題をできるだけナショナリズムと結びつけないことである。 ……私たちは、政治家が領土問題で強硬発言をする時、彼はこれで何を達成しようとしているかを見極める必要がある。』 日本の言い分と相手国の言い分をきちんと整理した良書。ただし、その整理の正統性は留保が必要であ...続きを読むることは言うまでもない。 領土問題への“留保”が極めて高度な外交手段の帰結であることを学んだのは大きな収穫であるが、人間の歴史を考えるにあたってこの留保の先に解決の糸口があるのか、それはここで論ずることではない。 それにしても、国家と所有の問題については、想像の共同体と実体としての土地が言葉と論理によってどうしようもなく人間的な悲劇を生み出してしまったとしか思えない。 もはや、言葉と論理なしには人間は生きられないのだが。
自分があまりにも知らな過ぎたからってのもあるけど、完全に歴史的事実に基づいて領土問題が論じられていて、かなり勉強になった。棚上げがキーワードだったけど、お互いの合意のもと、領土問題について棚上げされている事実があるとかも、全然知らなかった。地理とか国土面積を考えると、一概に同じ土俵に上げるのもどうか...続きを読むと思うけど、ドイツの戦後の復興のさまとかは、見事なものだと思った。領土問題一辺倒とか、あの国は嫌い、っていう一点張りで意固地になるんではなく、多角的に物事を見る視点が重要なんですね。
こんなにも自分は歴史を知らないのか、と認識。そして今置かれてる日本の状況は本当に一筋縄ではいかない、と再認識。尖閣諸島問題、竹島問題、北方領土問題、いずれもどういう経緯があり現代に至ったのか、そして愚かな役人にや諸外国の影響によって翻弄されたか… 棚上げする、とはネガティブな事だとばかり思っていたけ...続きを読むれどそうでもなかった。その先にある事をどこまで考えられるかが大事。
領土問題を歴史的分析した本。いかに自分はメディアの情報に印象操作されていたかが分かる。双方の主張をフェアにみないとどうしてもバイアスがかかってしまう(自分の場合は日本寄りに偏ってしまう) とはいえこういった歴史問題は水掛け論になりがちだし、ナショナリズム的議論になるのは目に見えてるから、瀧本さんが...続きを読む言ってたように、交渉と両国の妥協点が解決のカギになるんだろうなあと。
内容は大変興味深く面白いのだが文章が...基本的な日本語ルールに沿っていないと思われる部分が散見されて非常に読みづらい。もう少し読む側に配慮した分かりやすい文章だったら満点だった。
孫崎享(1943年~)氏は、駐ウズベキスタン大使、外務省国際情報局局長、駐イラン大使、防衛大学校人文社会科学群学群長などを歴任した、元外交官、評論家。一般向けの著書も多数。 著者は本書について、「北方領土、尖閣諸島、竹島について、日本の帰属を考えるに際して、どうしても知っておいて欲しい事実を伝えるこ...続きを読むとを主眼とした。少なくともこの本を読まれ、「そんな事実があったのか」と思われることは間違いない。その意味でこの本は領土問題を扱った本としては大変新鮮な本である。」といい、それぞれの国境問題についての歴史的背景、それぞれの立場・主張などを様々な角度から説明している。 そして、最終章では、国家目標のうち最も重要なものは「国民が平和で繁栄する環境を整えること」であり、それを踏まえて、領土問題を扱うことが大事であるとし、領土問題における双方の主張は折り合わないことを前提として、(例えば)日中間の問題は、以下のような方策を組み合わせるべきと述べる。①相手の主張を知り、自分の言い分との間で各々がどれだけ客観的に言い分があるかを理解し、不要な摩擦はさけること。②紛争を避けるための具体的な取り決めを行うこと。③国際司法裁判所に提訴するなど、解決に第三者をできるだけ介入させること。④緊密な「多角的相互依存関係」を構築すること。➄「国連の原則」を全面に出していくこと。⑥日中間で軍事力を使わないことを共通の原則とし、それをしばしば言及することにより、お互いに遵守の機運を醸成すること。➆係争地の周辺で、紛争を招きやすい事業につき、紛争を未然に防ぐメカニズムを作ること。⑧現在の世代で解決できないものは、実質的に棚上げし、対立を避けること。あわせて、棚上げ期間は双方がこの問題の解決のために武力を利用しないことを約束すること。➈係争になりそうな場合、いくつかの要素に分割し、各々個別に解決策を見出すこと。 そして、最後にこう述べている。「領土問題の重要なポイントは、領土問題をできるだけナショナリズムと結びつけないことである。」と。 私は強硬なナショナリストではないが、こと領土問題等に関しては、対立する国の主張に首肯することはなかなか難しいし、多くの日本人は同じような気持ちなのではないかと思う。(もちろん、もっとはっきりした見解を持つ人も少なくないであろうが) そうした中で、領土問題にどう向き合って行ったらいいのか。。。著者の各々の領土問題についての分析、主張には批判も少なくないが、「国民が平和で繁栄する環境を整えること」が最も重要という、(元・外交官というキャリアならではの)リアリスティックな考え方は共感できるものであり、本書がひとつの考え方を示してくれているとは言えるのだろう。 領土問題についての自分の立ち位置を考えるための一助になる一冊であろう。 (2011年6月了)
元外交官官僚で防衛大学教授の著者が、文字通り日本の国境問題である尖閣・竹島・北方領土について語った一冊。 政府の要人だっただけあり、日本側の見方だけではなく、国際的な見方やアメリカの立場などについても書いてあって、とても勉強になった。
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日本の国境問題 ──尖閣・竹島・北方領土
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