無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズが縁で知り合ったふたり、という前提を思い出させるような第2巻。
1巻同様にふたりが中心となった日常の事件を解決していくのかと思いきや、1巻で登場した人物の視点で描かれる作品あり、時系列の異なる作品ありで動きがあって面白い。
まだ親しくなる前のふたりも描かれるこの巻で、恵少年から見た「そばで見ていても眩しいくらいの信頼関係」というふたりの距離感も描かれるのが面映ゆくて良かった。
どの話も良かったけれど特に印象に残ったのは『生人形の涙』かな。あえてすべてを描かず余韻を残す結末。
時間の流れと信頼や絆を感じさせるお話がまとまっている巻だなと思う。
Posted by ブクログ
高広と礼の出会いの話とか高広の義父の話など時系列的には前作よりも前の話が入っていたり、恵の話は時系列的には前作よりも後のものなど入っていたりと、時系列は飛びますが、あまり気になりませんでした。
特に高広の義父の話や恵の話は殆ど高広は出てこなかったりするのですが、私は高広や恵が出てこない事にイライラする事なく、楽しく読めました。
二人の出会いの話はさりげなくて、あとがき読んで気がつきました。そう思って読むと、確かに、出会いです。そう思うと、ちょっと変な感じのした場面がキラキラするので不思議です。
『人形遣いの影盗み』も読みたいのですが、なかなか見つからない…店頭じゃなくて、ネットで探した方が良いのかなぁ?
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
今回のテーマは親子の恩讐という感じか。
文庫化で追加された5話以外は親子関係が物語りに深く根ざしている。
『世界記憶コンクール』
一目見ただけで文章を覚えることが出来る質屋の息子。
父に勧められ、新聞広告の求人に応募し記憶力を鍛える訓練を受けるが、その内容がいかにも怪しく雑誌記者の高広に相談を持ちかける。
ホームズの『赤毛商会』を下敷きにしている。
2組の親子を通して子を思う親の心も表現されていて味のある話である。
ミステリとしてはうまくいきすぎか。
今回は1巻と時系列が逆転している2話が収録されていて
『氷のような女』は高広の義父基博の話、
『生人形の涙』は高広と礼の出会い。
『氷のような女』
製氷とその販売が行われるようになった明治初期、安全基準に満たない悪水氷流通の黒幕を高広の義父基博が探る。
基博は高広よりも一枚も二枚も上手なひとである。
ほのかに恋愛要素もあり。
『生人形の涙』
かつて日本に滞在していたイギリス貴族が若かりし頃遭遇した”動く人形”の謎と、
30年後の(この本で言う)現在、貴族の勲章を盗んだ相手を見つけ出し、在り処を探り出すという2つの事件を高広が解決する話。
動く人形の謎は切ない展開。
ハッピーエンドかは微妙なところ…。
現在の話はこれまたホームズの『ボヘミアの醜聞』に着想を得ている。
動く人形のトリックを使って隠された勲章を探すという繋がりはおみごと。
相変わらずうまくいきすぎだけど。
『黄金の日々』は第1作で出てきた少年が主人公となり謎解きをする変り種。
違った視点で面白かったものの、犯人を疑った理由がちょっと切ない。彼はいつか報われるのだろうか。
『月と竹の物語』
白昼堂々小間物屋のディスプレイから金塊を盗んだ犯人を探す。
文庫化で追加されたエピソードで短いお話。高広の礼への愛を垣間見る回。
礼はかぐや姫ですか、そうですか。
確かに美しく、高広に謎解きとホームズの新作の翻訳をねだる姿はかぐや姫でございます。
今回礼の影はかなり薄い。
シリーズ全体としての動きは緩やかである。
ミステリとしては平凡だけれど物語としてはよい。
今回から各話に表紙がついたのがよかった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。