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Posted by ブクログ
知り合いからのお奨め。
タイトルは「ビジネス・インテリジェンス」ですが、本文中には"BI: Business Intelligence"という言葉は全く出てこずに、代わりに"CI: Competitive Intelligence"が出てきています。BIを顧客分析や売上分析についてのデータマイニング的なイメージを持っている(私がそうでした)と違うんじゃないかという印象を持つのではないでしょうか。
BIの方が言葉としてはニーズがあるので、タイトル付けとしては少々姑息では?
内容は、ファイブフォース分析、フォーコーナー分析、戦略マップ、などの分析を行い、競合仮説分析の検証のための情報(Information)を集めて、最終的にIntelligenceにする、ということです、簡単に言うと。ただ、いわゆる仮説思考というものではなく、逆に検討の最初からできるだけ多くの仮説を検証の俎上に上げるべきだという立場に立っています。
こういう業界を含めたシナリオ分析って、やらないといけないんだろうなといいながらも実際の出力がマネジメント層に上げて、それをきちんと受け取るというのは難しいんでしょうね。
本の中にも"各社のCI部門"というような言及がありますが、割と大きなうちの会社にはこれに相当する機能ってあるんでしょうかね。
Posted by ブクログ
■ビジネス・インテリジェンス
A.近年のグローバリゼーションの結果、マネジメントが予想できない出来事によって、企業の地位が脅かされることが増え
ている。このため、CI においては特に「早期警戒」の重要性が高まっている。
B.早期警戒の最終目標は、未来を予想することである。自社を知ったならば、次の要領で、未来を予想する。
・「自社の利害に関わる未来」に関するシナリオを、できるだけ多く作成する。
・できたシナリオのうち、どれが実現しそうかモニターする。
・予想の精度を上げるには、各々のシナリオを裏づける情報よりも、否定的な情報を重視して、シナリオを絞り込む。
Posted by ブクログ
はじめてBIの本を読みましたが、下記の内容が印象的。BIって何?という状況で読んだので十分得るものはあった。
■インフォメーションとは?
→単なる情報
2010年度のX社の社員数が1,000名
2011年度のX社の社員数が800名
↑
分析の基本は「比較」
【200名減っている】という事実に対して、その理由となる
仮説・シナリオを考える。または他のインフォメーションを
集めてその理由を探る
■インテリジェンスとは?
→インフォメーションを分析した結果、『行動・判断ができる状態の情報』のこと
↑
例えば、インテリジェンスを経営陣・上司に報告した場合
『そうだったのか!』といわれるのが理想
『なるほど』くらいでもまだアリ
『ふうん』あたりはちょっと怪しい
『それで?』となると、インテリジェンスの名に値しない情報である可能性大
要するに、BIとか言っておきながら、ただのインフォメーションに過ぎない、ということに陥っていることもあるよ、と教えてくれる本。
Posted by ブクログ
CIという言葉を聞いたことがあるだろうか。
これは、あの広告業界などでつくられる企業マークや
ブランド戦略、企業の理念を表すコーポレート・アイデンティティ
とは違う。
競合インテリジェンス(Competitive Intellingece)
のことである。競合と聞くと、競合他社に関する情報と
思われるが、これは違うようで、競争上有利になるあらゆる
情報を集め、分析した知識としてのインテリジェンス(知能)
をさす。
このインテリジェンスは、行動を起こすために参考となる知識であり、
ただのインフォメーション(情報)とは違う。
それは、集めた情報を分析し、仮説(シナリオ分析)を
つくり、その情報が最終的な判断になるからである。
このインテリジェンスという考え方は、今後のビジネス
での決断に重要な位置づけとなるため、取り上げてみた。
たとえば、今政府は、不況対策に一時的な給付金を出す
ことを決めてしまった。小泉元首相や野党などは反対して
いたわけだが、国民の税金を活用するには一番有効な対策を
実施する必要がある。
そこで、競合インテリジェンスの考え方が背景にあれば、
事前にさまざまな仮説をたてることが可能だ。
民意の反映しない決断は、まだ仮説づくりが甘いといえるようだ。
この本の中で、有効な戦略は、「そうだったのか!」と
思わなければ有効な戦略とはいえないとしている。
さて、それではこの本の中でのポイントを上げてみよう。
○インテリジェンスは利益を実現する知識である。
企業や個人は、得をするために動くことを判断の基準にしている。
たとえば、その行動により金銭的な利益になったり、
あるいは目には見えない徳や名声になったるする場合もある。
インテリジェンスとは、“利益を実現する知識”と言い切って
いる。なるほど、ただ情報を集めただけなら、それは
インフォメーションであり、その集めたものから得する
場合はあまりないだろう。
その集めた情報を加工したり、編集し、自分なりの仮説を
たてて提示した場合、それはある面では得になる場合がある。
このようにただの情報をインテリジェンスに高めることが
できれば、有効な判断材料になるのだ。
情報は、ただ集めても意味がないということだ。
○「自分を知る」がインテリジェンスのはじめの1歩。
自分を知ることは、簡単なようで、実は難しい。
過去の成功体験があればあるほど、自分はこういうものだ
という信念体系が出来上がってしまっているからだ。
しかし、実態は、年々売り上げが下がってきたり、
顧客離れが進んでいたりする。
そこで、その原因を突き止めるために徹底して調査
する必要がある。まず、自分を知らなければ、正確に
競合と比較することもできないため、まず知るための
分析手法を紹介している。
○ファイブフォース分析
○グループマッピング
○戦略キャンバス
○フォーコーナー分析 など
このような分析手法を事例とともに紹介しているので、
わかりやすい内容になっている。
○自社の利害に関わる未来を考える=シナリオづくり
さまざまな分析手法から自分を知ることで、
強い自分、弱い自分が浮き彫りになった。
そこで、一番大事なシナリオをつくっていくことになる。
あるインフォメーションを元に、それについての
シナリオをつくり仮説1、仮説2、仮説3と考えていき、
すべて出し切ることを勧めている。
(インフォメーションと仮説を突き合わせマトリックスにする)
その仮説は重複していたり、影響が小さい場合もあるので、
出された仮説をさらに吟味し、絞りこんでいく。
そして、最終的には、自社に与えるインパクトを分析する
ためのインパクト・マトリックスという手法で、
シナリオの脅威度を判断していくことも勧めている。
私は、イト(意図)コト(事)が大事だと考えている。
ある企画を実現する場合、その企画を実行するために
得する関係者がいる。そして、その企画背景には、
必ず意図がある。企画が実現することで、何らかの
メリットを傍受できるので実施しているのだ。
そこで、重要となるのが、本当に実現できるか
どうかのインテリジェンスだ。日本国や企業は、
まだまだ情報の有効な活用のしかたができないため、
世界の中でも遅れている。
インテリジェンスを核とした情報提示ができれば、
日本の将来像も見えてくるのかも知れない。
日本の未来が見えないと思うのは、私だけ
ではないだろう。
まずは、個人ベースでも、インテリジェンスの考え方
を身につけ、仕事に活かしていただきたい。
最初に学ぶ書籍としては、有効だと思います。
企画、マーケ担当、経営者以外の方にも、
ぜひ、お勧めいたします。
情報の価値に対する考え方を変えてくれる
かも知れません。
それではまた、スズセンでした。
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