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自分より大きなものを背負っている時にこそ、人は大きな力を出せる──。そう考える著者は、あえて中国・南京に柔道場を建て、ロシアのプーチン大統領と交流し、世界中で柔道指導を引き受ける。時に批判を浴びたとしても、現代に生きる一人として、この国をよくすることに責任を感じるからだ。若い頃から「自分ならざるもの」を背負い、結果を出し続けてきた“史上最強の柔道家”が示す「逃げない大人」の覚悟。
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Posted by ブクログ
この本を読むまで、「柔道の強い山下選手」以上の事は知らなかった。 しかし、本を読むと山下さんの抽象度の高さに脱帽する箇所が多々あり、すごい人格者であることを知った。 ほろっとするような感動も伝わり、社会のリーダーとして生きる山下さんの考え方に惚れました。
子供の頃、柔道といえば、無敵の山下さんでした。203連勝。外国人に無敗。モスクワ五輪に出られなかった事件は特に印象的でした。 本書を読むと、特に氏の人間の大きさを感じます。タイトルは、まさに目の前の課題に逃げずに立ち向かってきた氏の生きざまを現しています。 一般的に、体育会系の人への評価は、昔よ...続きを読むりは下がっているような気がしますが、氏の生きざまをみると、やはり捨てがたいものがありますね。
現役の柔道選手としての山下氏の偉大な業績は有名ではありますが、現役引退後の活動については、あまり語られることは当然に少ないです。 本書では山下氏が引退後も柔道で学んだ柔道の道を進んでいくのが語られています。 人生において生涯、先生と呼ぶ師がいるのは、素晴らしいと思います。はたして自分にもいるだろ...続きを読むうか?それは、山下氏のように道を突き詰める事でしか、師との出会いもない、気付かないのかも知れない。
「史上最強の柔道家」による人生論、という帯の通り、山下さんのずばりの人生論。 柔道のリアルな現場レベルの話がやや少なくて、残念。 ロス五輪の、あのエジプトのラシュワンとの決勝(山下が痛めた足を攻撃してこない)場面は当時を思い出して感動した。 井上康生がパラリンピックの選手たちが道具の支援を何も受け...続きを読むていないのを見て援助を申し出たり、国内大会で優勝した副賞で高級車をもらったら私には二台いりませんと言って寄付を申し出たりなどのエピソードには彼の素晴らしい人間性を見て感動しました。 しかし、このように良い例として出される柔道家が彼以外ほとんどいないことはどうしたものか・・・。石井慧についても、一言も触れず。 新聞連載のまとめなので仕方のないことであるが「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか」を読んでしまっているので、やっぱり柔道のシーンの少なさが残念である。えげつない練習などのシーンを読んで比較してみたかった。
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