無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
日本SFの金字塔という評判と萩尾望都さんの表紙に惹かれ、休む間もなく一気に読み終えてしまった本。凄まじいまでのスケールの大きさ!これは面白い!…しかし、どこまで理解できたか一抹の不安も。
物語は「阿修羅王、ブッダ、プラトンが、世界が滅ぶ原因を探し、戦いを挑もうとする」というもの。映画『マトリックス』のような町や『エヴァンゲリオン』などで聞いたような単語が散りばめられ、これが元ネタだったの?と邪推してしまうほど複雑な世界観は本当に独特。科学的内容が描かれたかと思えば、仏教を中心とした東洋哲学、新約・旧約聖書といった宗教観が幾重にも織り込まれ、読むたびに様々な側面が見えてくる。何度も読み返し最後の一文を読み終えた後は、無限の宇宙を前に立ち尽くしている気分に…。
軽い読み物に飽きた時、哲学的な気分に浸りたい時など、じっくり腰を据えて読みたい一冊。
Posted by ブクログ 2013年04月20日
日本SFの金字塔だと勝手に思っている。
一見難しそうな本だけど、読むとぐいぐいと物語に引き込まれる。
この本を、哲学的に読むか、SF的に読むか、神話的に読むか、どう読むかは読者次第だ。もちろんどんな本にも言えるが、とりわけこの本は阿修羅王の顔のように多面的な表情を持っているのではないだろうか。
哲学...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月09日
まず、着想が凄い。東西の偉人達(プラトン、シッダールタ、イエス、阿修羅、etc)が真実を求め時空を超えた戦いに挑む話。日本人にしか描けないのでは。
少年漫画のような冒険譚と思いきや、平家物語のような導入、SFの世界観、哲学的なテーマ、、、と様々な要素が渾然一体となった小説。
色彩描写も素晴らしく、時...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月01日
随分前に読みましたが,記録していなかったようなので改めて記載。
日本のSFというと真っ先に名前が挙がるであろう一作。
光瀬龍作の、東洋的匂いが独特な素敵なSF作品。
タイトルが秀逸なのはもちろん、話も面白いです。
登場人物は皆、印象的。特にあしゅらおうが印象に残りました。
他に印象に残っているとすれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年05月17日
圧倒的なスケール!壮大なのに細かいところまで作り込まれていて、作品の世界に呑み込まれてしまった。
押井守が解説を書いている、というので読んだけれどその解説(というか思い出話)も読後の余韻を膨らませてくれるいい話。
世界が滅びに向かっていく大きな物語に巻き込まれながら、それでもひとつの生命として問い、...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月17日
正直難しい内容だが、名作と言われる内容の濃さが分かる。
地球が誕生してから破滅へ向かうまでを描いている。「神」という存在が鍵になっているので、仏教やキリストといった宗教も関わってくる。しかし内容はSFのように描かれているので、「宗教」という堅苦しいものは感じない。
萩尾望都が漫画を描いているため、小...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月19日
突然滅亡したアトランティスの謎を探るため古文書探しの旅へ出たプラトン。道中に立ち寄った街の宗主に、「自身の目で見つけるだろう」という意味ありげな言葉を受け、気を失う。そして目覚めるとアトランティスの司政官となっていた。時空を超えた超大作。
中心人物は阿修羅王・シッタータ(釈迦)・オリオナエ(プラトン...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。