百億の昼と千億の夜

百億の昼と千億の夜

990円 (税込)

4pt

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西方の辺境の村にて「アトランティス王国滅亡の原因はこの世の外にある」と知らされた哲学者プラトンは、いまだ一度も感じたことのなかった不思議な緊張と不安を覚えた……プラトン、悉達多、ナザレのイエス、そして阿修羅王は、世界が創世から滅亡へと向かう、万物の流転と悠久の時の流れの中でいかなる役割を果たしたのか?――壮大な時空間を舞台に、この宇宙を統べる「神」を追い求めた日本SFの金字塔。

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百億の昼と千億の夜 のユーザーレビュー

日本SFの金字塔という評判と萩尾望都さんの表紙に惹かれ、休む間もなく一気に読み終えてしまった本。凄まじいまでのスケールの大きさ!これは面白い!…しかし、どこまで理解できたか一抹の不安も。
物語は「阿修羅王、ブッダ、プラトンが、世界が滅ぶ原因を探し、戦いを挑もうとする」というもの。映画『マトリックス』のような町や『エヴァンゲリオン』などで聞いたような単語が散りばめられ、これが元ネタだったの?と邪推してしまうほど複雑な世界観は本当に独特。科学的内容が描かれたかと思えば、仏教を中心とした東洋哲学、新約・旧約聖書といった宗教観が幾重にも織り込まれ、読むたびに様々な側面が見えてくる。何度も読み返し最後の一文を読み終えた後は、無限の宇宙を前に立ち尽くしている気分に…。
軽い読み物に飽きた時、哲学的な気分に浸りたい時など、じっくり腰を据えて読みたい一冊。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月27日

    30年以上前に一度読みました。歴史的な名作品だと思います。萩尾望都の、漫画が見事にはまっています。多分光瀬さんも認めていると思います。小説がとっつきにくい方は漫画から入るといいと思います。宇宙の外側に別の世界があるなんて案外本当かもなんて思ってしまいました。

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    Posted by ブクログ 2017年05月21日

    寄せてはかえし
    寄せてはかえし
    出だしでマイった。好みだと思いながら読み進めれば、
    ますます好ましく、面白く、一言一言がしみ込んでくる。
    日本のSFで、久しぶりに感動した。
    人間界など地球や宇宙からすれば、目にも見えない塵のようなもの。
    奇跡としての人間の誕生は、彼岸と此岸の断崖に存在する。

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    Posted by ブクログ 2013年04月20日

    日本SFの金字塔だと勝手に思っている。
    一見難しそうな本だけど、読むとぐいぐいと物語に引き込まれる。
    この本を、哲学的に読むか、SF的に読むか、神話的に読むか、どう読むかは読者次第だ。もちろんどんな本にも言えるが、とりわけこの本は阿修羅王の顔のように多面的な表情を持っているのではないだろうか。
    哲学...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月21日

    面白かったー!いろんな他の作品と繋がる。10冊くらいのシリーズになってもおかしくない世界観。漫画化されたのも読んでみたいな。

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    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    まず、着想が凄い。東西の偉人達(プラトン、シッダールタ、イエス、阿修羅、etc)が真実を求め時空を超えた戦いに挑む話。日本人にしか描けないのでは。
    少年漫画のような冒険譚と思いきや、平家物語のような導入、SFの世界観、哲学的なテーマ、、、と様々な要素が渾然一体となった小説。
    色彩描写も素晴らしく、時...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月01日

    随分前に読みましたが,記録していなかったようなので改めて記載。
    日本のSFというと真っ先に名前が挙がるであろう一作。
    光瀬龍作の、東洋的匂いが独特な素敵なSF作品。
    タイトルが秀逸なのはもちろん、話も面白いです。
    登場人物は皆、印象的。特にあしゅらおうが印象に残りました。
    他に印象に残っているとすれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月17日

    圧倒的なスケール!壮大なのに細かいところまで作り込まれていて、作品の世界に呑み込まれてしまった。
    押井守が解説を書いている、というので読んだけれどその解説(というか思い出話)も読後の余韻を膨らませてくれるいい話。
    世界が滅びに向かっていく大きな物語に巻き込まれながら、それでもひとつの生命として問い、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月17日

    正直難しい内容だが、名作と言われる内容の濃さが分かる。
    地球が誕生してから破滅へ向かうまでを描いている。「神」という存在が鍵になっているので、仏教やキリストといった宗教も関わってくる。しかし内容はSFのように描かれているので、「宗教」という堅苦しいものは感じない。
    萩尾望都が漫画を描いているため、小...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月19日

    突然滅亡したアトランティスの謎を探るため古文書探しの旅へ出たプラトン。道中に立ち寄った街の宗主に、「自身の目で見つけるだろう」という意味ありげな言葉を受け、気を失う。そして目覚めるとアトランティスの司政官となっていた。時空を超えた超大作。
    中心人物は阿修羅王・シッタータ(釈迦)・オリオナエ(プラトン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月17日

    とにかくスケールが大きい
    すごいものを読んだという読後感がある

    CLAMPの聖伝はこれに影響を受けたのかも

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