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闘鶏の美しさに見入られ、そこから必殺剣を編み出した隠居剣士・岩倉。その腕を見込んだ筆頭家老の呼出しに応じたがために、藩の政争に巻き込まれてしまう。必殺剣を巡る暗闘の結末は意外にも…。流麗な筆致で武士の哀切を描く、静謐なる時代小説誕生。
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Posted by ブクログ
短編が5つ.武士の矜恃を雑事との折り合いで、しぶしぶながらその剣を使う羽目になる岩倉源太夫の話だが、「夏の終わり」の大村圭二郎が権助と一緒になって挑む大きな鯉との戦いが面白かった.架空の園瀬藩を見事に描写する筆力は素晴らしい.しっかり楽しめる好著だ.
南国の園瀬藩(架空)を舞台に、隠居侍を主人公とした時代小説 39歳で隠居した剣豪岩倉源太夫の軍鶏と剣の道を究めんとするの生き様を見事に描いた気持ちのいい時代小説 人と関わることを得意としないため、剣や軍鶏と関わる源太夫は、知らず知らず周りと関わり影響を与えていく 数々の強敵と戦う羽目になる源太夫...続きを読む でるか、秘剣「蹴殺し」 土佐じゃね?って風情の園瀬藩 そこに住まう人々の生活 そこで暮らす主人公の生き様、主人公の魅力が、気持よくスパッっと描かれたお話でした 短いお話が幾つかで構成された読みやすい本 野口卓さんのデビュー作にして、「軍鶏侍」シリーズ1作目
若くして隠居生活、、、 某ヤン・ウェンリー氏のようなこと言ってるのだが 若い嫁もらったのだが、某ヤン氏同様結局厄介事に
初めて読む作家。 巻末の解説どおり、凝縮された内容で面白かった。 会話文の敬語の語法で気になる箇所あり。
2011.9.13「野口卓はこの一巻によって時代小説の最前線に躍り出た」という帯で手に取った。読み始めは?だが、次第に面白くなってゆく。 隠居した剣士「岩倉源太夫」を主人公とする短編連作。軍鶏の飼育を趣味とし軍鶏の闘いにヒントを得た必殺剣「蹴殺し」。を持ち、孫のいる39歳が藩騒動に巻き込まれる。温か...続きを読むみのある表現は読んでいて気分がいい。 次作が楽しみな作家。
武士の一分とはこういうことなんだなと思った。 軽く言うがまじで面白い作品。全シリーズ読もうと思う。
なんとも味わい深い時代小説。あまりチョンマゲ物を読まぬ俺にも面白かった。しかし、設定が池波正太郎の『剣客商売』に酷似している。あまりチョンマゲ物を読まぬ俺も『剣客商売』だけは番外編を含め全巻読破しているのだ。まあ、それは大目に見て、続刊に期待しよう。 それにしても、岩倉源太夫の秘剣蹴殺しは、意外に...続きを読むアッサリした技だった。秘剣たる所以か。いや、まだ本当の蹴殺しは描かれていないのだ。今回は、もう一つの蹴殺しだ。蹴殺しとは一体どんな秘剣なんだろう。
軍鶏をこよなく愛する楽隠居、岩倉源太夫はかつて秘剣「蹴殺し 」を編み出した剣豪であった。その力量うえに園瀬藩の権力闘争に巻き込まれるが・・・。 家族、弟子、友。人間関係に悩みながらも人として剣士として不惑の源太夫が成長してゆく姿を描く異色の時代小説。流麗かつ人間愛にあふれた文章に引き込まれること必至...続きを読むの名作。
新人らしい荒削りさもあるが、清廉な読後感を味わえる。 内容(「BOOK」データベースより) 二人が手を放すと同時に、軍鶏は高く跳び上がり、鋭い爪を突き出して相手の顔を狙う―。闘鶏の美しさに見入られ、そこから必殺剣まで編み出した隠居剣士・岩倉源太夫。その腕を見込まれ、筆頭家老から呼び出しを受けたこと...続きを読むから藩の政争に巻き込まれることに。そんな折、江戸で同門だった旧友が現われる…。流麗な筆致で武士の哀切を描く、静謐なる時代小説誕生。
「軍鶏侍」野口卓著、祥伝社刊。軍鶏狂いで韜晦しているようで、頑なまでに武士な漢の粋な小説。鮮やかな情景描写と、登場人物群の佇まいの妙が秀逸。読後が気持ちいい一冊でした。
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