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Posted by ブクログ 2013年08月16日
不思議な文体に、うねうねと続くトンネルを這っていくような気持ちがした。
ほの暗い、それでいて湿り気のある、長くて細いトンネル。そこを進んでいくのは、まるで胎内めぐりをしているかのようだ。
収録されている短編はどれも土着的な色合いが濃く、直接的にはそれらに関係のなさそうな短編でも、不思議と土の匂いが...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月14日
深沢七郎の名作『楢山節考』を読んだのはたぶん高校生の頃で、よく覚えていない。その後見た映画版のほうが印象に残っているくらいだ。
しかし深沢七郎はどうやら「奇妙な作家」ということで他にも面白い小説をたくさん書いているらしいことは知っていた。
ようやく43歳を目前にして読んだこの短編集、実に面白い。...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月08日
エディプスコンプレックスの物語ってやつは
ひっくり返せばライオスコンプレックスとべったり背中合わせだ
つまり、子殺しの欲望がはじめにあって
それへの反発から親殺しの欲望も生まれてくるわけだ
「楢山節考」で親殺しを書いた深沢七郎も
キャリア末期には、子殺しばかり書いていた
間引き、去勢、近親強姦などと...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月02日
【みちのくの人形たち(表題)】
東北の山村の人たちの丁寧な物腰がすごく怖かった。巻末の解説では、このていねいな人々の描写をものすごくポジティブにとらえているので、僕の読み方がおかしいのか。
ラスト、人形の意味に気づくシーンは怖さよりも思い浮かぶ情景の迫力に圧倒された。そのくらい、すごい描写。
【ア...続きを読む
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