みちのくの人形たち

みちのくの人形たち

649円 (税込)

3pt

3.7

お産が近づくと屏風を借りにくる村人たち、両腕のない仏さまと人形――奇習と宿業の中に生の暗闇を描いて世評高い表題作をはじめ名作七篇を収録する。谷崎潤一郎賞受賞作。

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みちのくの人形たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月23日


    どこか小島信夫の作品に近いエネルギーを感じた。
    悪文とも言えるバラバラな文章に独特の引力があり魅力的。
    土着の気味悪さや暗さで統一感ある作品集、とても好み。
    表題作と『秘儀』は名作。

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    Posted by ブクログ 2013年08月16日

    不思議な文体に、うねうねと続くトンネルを這っていくような気持ちがした。
    ほの暗い、それでいて湿り気のある、長くて細いトンネル。そこを進んでいくのは、まるで胎内めぐりをしているかのようだ。

    収録されている短編はどれも土着的な色合いが濃く、直接的にはそれらに関係のなさそうな短編でも、不思議と土の匂いが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月14日

    深沢七郎の名作『楢山節考』を読んだのはたぶん高校生の頃で、よく覚えていない。その後見た映画版のほうが印象に残っているくらいだ。
     しかし深沢七郎はどうやら「奇妙な作家」ということで他にも面白い小説をたくさん書いているらしいことは知っていた。
     ようやく43歳を目前にして読んだこの短編集、実に面白い。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月13日

    タイトルのお話が一番よかった
    暖かいまなざし
    優しい言葉
    さりげないおもてなし
    でも、その裏にある厳しい現実と、
    引き継ぐ思い・・・
    思い

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月08日

    エディプスコンプレックスの物語ってやつは
    ひっくり返せばライオスコンプレックスとべったり背中合わせだ
    つまり、子殺しの欲望がはじめにあって
    それへの反発から親殺しの欲望も生まれてくるわけだ
    「楢山節考」で親殺しを書いた深沢七郎も
    キャリア末期には、子殺しばかり書いていた
    間引き、去勢、近親強姦などと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月02日

    【みちのくの人形たち(表題)】
    東北の山村の人たちの丁寧な物腰がすごく怖かった。巻末の解説では、このていねいな人々の描写をものすごくポジティブにとらえているので、僕の読み方がおかしいのか。
    ラスト、人形の意味に気づくシーンは怖さよりも思い浮かぶ情景の迫力に圧倒された。そのくらい、すごい描写。

    【ア...続きを読む

    0

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