虚報

虚報

小説・文芸
743円 (税込)

3pt

「ビニール袋集団自殺」。無関係の人たちが、ビニール袋をかぶり、睡眠薬で集団自殺、しかも見つかりやすいようにドアを開けておく…。連続するこの自殺の裏には、ある大学教授が運営するサイトの存在があった。事件を追う、東日新聞社会部の有名キャップ市川と、若手記者長妻は、スクープ合戦の中、何度も“抜かれ”ながら独自の取材ルートで真実を追う。自殺サイトはなぜ立ち上げられたのか? 東京、新潟、米国etc. 事件の裏にある虚実とは? 報道の最前線を描くエンターテインメント小説。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     元新聞記者の堂場さんは、モデルなしで人物を書きさりげないディテール(細部)を連ねてリアリティを固めていると「あとがき」の解説されている。確かに表現は登場人物の個性をうまく生かして躍動的かつ泥臭い部分まで書かれているのです。
     物語は、新聞ではあまり取り上げて報道しない「自殺」をテーマに上げている。
     取材対象は、ビニール袋集団自殺で練炭や硫化水素を使った自殺と違って、他人を危険に巻き込んでもいないのだから、いずれ話題にも上がらなくなるだろうと、主人公の一人で若手の東日新聞記者・長妻は考えていた。
     長妻は元々長野支局で五年過ごし、かつての同支局の大先輩である本社社会部の市川から声をかけられ取材を継続する。
     今回の事件は、全国で七都県一八人に及んでおり、その根源は呼称「自殺サイト」から波及しサイトの主宰者は、テレビにも出演している大学教授の上山(かみやま)であることが分かり大きな波紋を広げた。
     上山の主張は概ね以下の通り。
     『自殺は、自らを殺すことで。自死は、自ら死を選ぶこと、自死は犯罪ではありません。
    自ら命を絶った人を罰することに全く意味がないからに他なりません。
     刑法第二百二条、相手に自殺の意思を抱かせることで自殺教唆が成立する。とあるが、掲示板には「死ね」とは書いていない。
     生きているのが苦痛であるのに、なぜ無理に生きる必要があるのか、安楽死の要件は、ほとんど自死にも当てはまり、人間には自らの死を選ぶ権利がある』
     警察は、上山を自殺幇助の容疑で逮捕した。
     社会部市川と長妻は、自殺サイトの本質を探り記事にするため積極果敢に取材を進めるのです。
     以上が導入部のあらすじです。
     上山氏の主張に反論するのは難しい。しかし、人の生命は儚い、だからこそ大切に生きなければならないと思う。自他の生命について考える良い機会でした。
     この問題の答えは、あなた自身で考えを導き出すことに意義があると思います。

    0
    2020年01月23日

    Posted by ブクログ

    すっごいおもしろかった。堂場さんの本集めようかなぁ。エンターテイメントって書いてたけど、区別が全然わからないp_q

    0
    2012年08月29日

    Posted by ブクログ

    面白かったー!

    仕事ってそういうものだよね。
    人生ってそういうものだよね。
    劇的ってないよね。

    長妻くんは充分劇的な人生だと思うけど。
    医者とか警察とか軍人とかじゃないと人の死の間際にはそこまで触れないと思うし…

    色々あったけど、誰かの少しづつの優しさに包まれていて幸せだと思った。

    市川くんはもっとちゃんと対話をしようね。

    目の前のチャンスってその場で掴まないと得られない物だけど、今回は掴んでからも確かめるチャンスはいくらでもあった。
    自分もそうなった時、目先の輝きに囚われずに冷静でいられるようにしたい…

    0
    2024年02月05日

    Posted by ブクログ

    鳴沢シリーズでは随分楽しませて貰ったけど、
    これがいっちゃんですた。クライマーズハイ、
    運命人と並ぶ、私的新聞小説トップスリーでおま。

    0
    2013年12月19日

    Posted by ブクログ

    久々の堂場瞬一作品。
    出張帰りの飛行機に乗る前の売店で手にしました。

    刑事・鳴沢了シリーズで随分と楽しませていただきましたが、今回は新聞記者が主人公。
    ちょうどこの前に読んだ誉田哲也の『主よ、永遠の休息を』と重なる。
    意図したわけではないのだが、そんな風に似たような本と出会うことがある。

    自殺教唆なのか、自殺幇助なのか警察と記者との駆け引き、記者同士の駆け引きなど人間模様の描写は変わらず素晴らしいものがあり、著者の書くリズムを思い出しつつ、一気に読み終えました。

    0
    2013年02月11日

    Posted by ブクログ

    有名大学教授が集団自殺に関与したという週刊誌のスクープ。そこから始まる報道の加熱と追う新聞記者の話。

    全体的に重く、読んでいてなんだか息苦しくなってくるのは、それだけリアルだからなのかな。
    若手記者・長妻の焦りや不安をひしひしと感じながら読みました。
    『虚報』に至るまでの伏線、息苦しかった。
    ハッピーエンドが好きな私にとっては最後は救いでした。

    0
    2012年12月26日

    Posted by ブクログ

    新聞記者さんのお話。
    個人的には上山さんが好き。雰囲気も言ってることも顔も(想像)もいいよー。
    ただー市川さんと長妻さんの関係をもうちょっと深く?うーんなんていうんだろう因縁めかせて?ほしかったかも?そこちょっと違和感あった。

    0
    2012年09月14日

    Posted by ブクログ

    新たな分野の開始?

    真実を伝えることに奔走する記者
    警察担当や、キャップ、デスクの人間模様と
    制作に携わる新聞の現場物語。

    新聞を題材にした小説、最近は少ないが
    「クライマーズ・ハイ」横山秀夫の小説を想いだした。
    堤真一。山崎務。…映画化されている。

    0
    2012年06月26日

    Posted by ブクログ

    新聞記者の仕事ぶりと、自殺の是非がメインのお話。
    サイトを主催する教授は自死と言う。

    苦しくて先が見えなくて未来を閉ざす道を選びたくなることもあるのだろうけれど、いつかは先が見えてくると信じて生きている方が良いと思う。
    他人の命も自分の命も大切にしようよと言いたい。

    功をあせった若手記者が相手の話を信じて記事にするが、裏づけの取り方が甘くて結果的に虚報になるくだりは身につまされる。

    0
    2012年05月12日

    Posted by ブクログ

    元新聞記者の作者だからこそのリアリティだなあと思いながら読んだ。
    大学教授が自殺を教唆するようなサイトを作り、実際に自殺者が多発する。
    なんだか読んだことのあるようなあらすじで目新しさはなかったかなあ。

    0
    2025年09月05日

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