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Posted by ブクログ
NHK FMのラジオ文芸館だったか,番組名は不明なのだが,1週間前か2週間前に「モノレールねこ」の朗読を聞いて,小説を買ってみた.
短編集,ということを知らなかったが,全体的にほっこりというか,文体も今までにない(いい意味で)感じでよかった.『バルタン最期の日』は解説者が4回読んで4回泣いたとあった.
「人間なんてものはね、笑えている間は大丈夫だって。どんなに辛いことがあっても、お腹を抱えて笑うことができれば、きっと乗り越えていけるって。(以下略)
が響いた.
『モノレールねこ』
ラジオ文芸館で聞いたとおり.ねこを失ってしまった後に偶然ながら(?)出会うふたり.
「パズルの中の犬』
犬から思い出す過去の記憶.母親との「話」.
『マイ・フーリッシュ・アンクル』
突然の家族の死.残された叔父さんとの日々.
『シンデレラのお城』
偽装結婚からの,「4人」の生活.
『セイムタイム・ネクストイヤー』
娘を失った母が,1年に1度,「娘」と会う.
『ちょうちょう』
ラーメン店での人間模様.
『ポトスの樹』
クソオヤジと俺の人生イベント.
『バルタン最期の日』
ザリガニが見たある家族の話.
Posted by ブクログ
ある日サトルの家にやってきた一匹の太った野良ネコ。家の中の狼藉に母親に嫌われてしまい、遠くに捨てに行ったが、しばらくするとまた近所で見かけるようになる。それも首輪をして。ある日サトルはネコの首輪に紙をはさみ、飼い主と思われる人物と文通を始める。
加納朋子の、ちょっと不思議なファンタジー短編集である。てっきり猫の長編だと思っていたので、かなり短く終わってしまった表題作にあらら?と感じたのは事実。
その後、加納朋子らしい幽霊に関する話を数本、終盤は人間(ダメな成人男性)の話が数本、ザリガニである。
全体に、主人公のうまく行かない人間関係を、エクストラで出てくる動物であったりロボットであったり幽霊が、空気を読まずに引っ掻き回して解決するというような話である。空気を読まないのがポイント。
いくつかの作品は、ショートショートという雰囲気であるが、星新一というよりO・ヘンリーみたいだよなあと思っていたら、そのまんまの話が1本出てきた。
変な教訓めかして大人が子供に進めそうな話が多いが、教訓など考えずにサラッと読んでよい作品群である。軽やかで爽やかな一冊である。
加納朋子及び電子書籍の初心者におすすめしたい。
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小説・文芸
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