架空列車

架空列車

1,353円 (税込)

6pt

3.4

他者との関係を作ることができず、会社も辞めた「僕」は、ひとり東北の町に逃げる。そこで「僕」は、架空の鉄道路線を妄想の中で造ることに熱中する。緻密な計算と実地見聞を繰りかえし、理想の鉄道が出来上がったとき、思いもよらぬ出来事が町を襲う……。

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架空列車 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年08月03日

    何か、すごくじわじわくる話。
    主人公の『僕』は他人と関わることがうまくできず、ひとりで東北の街に暮らし始め、その街に架空の鉄道を走らせることに熱中するの。
    そのさまが延々描かれるから、この話はどう終わるのか…と思いながら、だけどその行動の詳細がおもしろくて読んでいたら、ある大きな出来事が…。
    そこか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年05月09日

    『架空列車』

    岡本学さん

    これからはもう自分の改善もしないと決めた主人公。
    無意味な事をしたくて、地図を眺めているうちに架空鉄道を作り、毎日毎日自転車で架空列車の実運行をしていく。

    そこに突然地震がくる話し。

    0

    Posted by ブクログ 2012年09月30日

    3.11の震災に絡めての話だった

    最初読み始めは分からなかったから
    ちょっとショックもでもあった

    話的には、列車や地理の話が色濃くって
    旅行好きの興味をひいた。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年01月23日

    終着は終着、これ以上なにかを求めて逃げることも戻ることもない。
    主人公は家族も職も失って、東北の沿岸に逃げてきた男性。遺産と貯金をたよりに、ただ人生の期限だけを定めてその街に住み着いた。
    絶望することにも退屈した彼が、暇つぶしに思いついたのは"架空の路線を走らせること"。どう路線図を引くべきか、駅間...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年11月13日

    最後、自分は変わらず架空列車として走り続ける、とある。けれど道路整備や伝達をして小さなことだけど誰かの役に立てていたことに気づくことができない主人公だから、何か本人が気づかないうちに彼は変わっていくこともあるんじゃないかと、私には希望が持てる終わりでした。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年11月30日

    昨年(2012年)の群像新人賞受賞作品。
    理系の准教授が書いた、というおたくな世界だけれど、後半の3.11のところからがよかった。
    最後の結論(?)はどうかなと思ったけれど、僕(主人公)の世界の完結という意味ではいいかなとも思う。
    全体的に(架空の路線をつくり、電車を走らせるのも)興味深く読めた。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年11月10日

    人とうまく接することができない僕は
    東京で働くことを諦め、逃げ出すように東北へ行った。

    そこを最後の地として、仕事もせずに最低限の暮らしをするなか
    その土地に架空の鉄道を作ることに生きがいを感じ
    一人で盛り上がり日々達成感に包まれていた矢先に起きた3.11の震災。

    人々は家族や財産に尊い思い出ま...続きを読む

    0

架空列車 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    138ページ
  • 電子版発売日
    2012年08月10日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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