なつかしいひと

なつかしいひと

1,408円 (税込)

7pt

3.8

仕事で訪れた外国の街のその男は、初めて会ったのになつかしいひとだった……。夜匂う花、口中でほどける味、ふるい傷の痛みが、記憶をたぐりよせる。伊丹十三、沢村貞子、有吉佐和子、殿山泰司など愛読書の頁を繰れば、声の聞こえる思いがする。誰もが胸に抱くかけがえのない瞬間をすくいあげた、こころにのこるエッセイ66篇。

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なつかしいひと のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年03月21日

    平松さんの文章は、情景が詩的に頭に浮かぶからすごい。それも静かな凛とした雰囲気のものが多い。
    この本も同様、場面場面が現実味をおびて浮かびあがってくる。
    街で会った見知らぬ人から、恋人であろう人、家族など、色々な人、場所が登場する。余韻を残す終わり方が、1話1話、続きを想像させる、いい本だと思う。

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    Posted by ブクログ 2016年09月14日

    平松さんの文章、だんだんと渋い味が出てきた気がします。
    もの静かに日常を見つめ、ひっそりと切り取る、それだけで美しい作品になる…そんなかけらの数々。
    物を書く、特にエッセイを書かれる方は皆そうだけど、どうして昔のことを良く覚えているのだろう。
    その、一つ一つが、素敵な文章になる。
    普通の人が、目にと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月11日

    怒涛のような数で迫ってくるエッセイだが,どれも情景が目に浮かび膝を打つようなものばかりだ.このような文章をさらりと大量に書けるのは素晴らしい.

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    Posted by ブクログ 2015年02月07日

    時々なんとはなしに読みはするものの、個人的に著者のエッセイを読んで「いいな」と思うことが少ない。たくさんの著書を出し人気のある方なので、単なる相性の問題ですね。

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    Posted by ブクログ 2013年05月30日

    そうだった、平松さんのエッセイを読むと、表現力を磨きたいなあと思うのだった。
    「好き」というのを、平松さんだったら、違う言葉で表現する。
    真似できない。けど、少しでもいいから近づきたいなあ。

    あと、平松さんが使う日本語は、美しい。
    読んでいて、背筋がシャンとするよう。

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    Posted by ブクログ 2012年10月23日

    この人のエッセイを読むと、無性に料理がしたくなる。食べることは生きること。食を支える仕事はたとえ自分のご飯を作るだけでも大切な仕事。
    食欲は全ての意欲に通じるらしい。つまり生きる意欲につながっている。
    だから仕事だろーが何だろーが、家族のご飯も自分のご飯も頑張って作るのだ。

    大変なんだけども。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年03月25日

     伊藤肇さんが「人間的魅力の研究」で、人間に大切なのは「懐かしさ」と仰ってますが、確かに、思い浮かべて懐かしく感じる人たちはみんな魅力のある人ばかりですw。一方、平松洋子さんの「なつかしいひと」(2012.2)は、なつかしいひと、季節のあわい、なじむということ の3章で仕切られた珠玉のエッセイ集です...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年09月17日

    つくづく平松さんのエッセイは大人の女性の文章で、一歩引いた目線で静かに物事を捉えておられるな、と感心する。
    今回も気になる文章が多数。
    「ほんとうにだいじなものは、記憶のなかにこそ静かに潜んでいるのかもしれない」
    「現在を支えているのは、おびただしい過去の堆積である。だからこそ、たったいまを生き抜け...続きを読む

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