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前人未到のトリプルアクセルを踏んだ浅田真央は、なぜバンクーバーで敗れたのか――。華麗な舞が見るものを魅了する一方で、その舞台裏で行われていることとは? 選手の実力だけでは勝つことができない、世界一複雑なスポーツの裏側に迫る。「採点」「流行」「駆け引き」……を制したものに勝利の女神は微笑む。試合の前から勝者はすでに決まっている!
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Posted by ブクログ
未だに浅田はなぜオリンピックで負けたのか?と感じてる方は読めば解決というか納得されるかと。当時の採点では「飛び道具」より「模範演技」が求められてたわけですね。って今もか。
フィギュアスケートの歴史から、 2002年のソルトレイクシティ・ゲート事件によって大きく変わった採点方法 2003年以降現在まで続く新しい採点方法の課題 その中で日本のフィギュアスケートの人気を高めてきた今おなじみの選手たちが戦ってきた コーチ、振付師、選手、選曲、衣装、メイクについて 採点方法に対...続きを読むする『模範解答』となる『勝つためのプログラム』について あと、IOCにオリンピックの正式競技から排除されないように配慮しなければならないこと なんてのもあって、 フィギュアスケートを観ながら解らないことも多かったですが、こちらを読んでそういうことがあるのかと裏側を知ることができ フィギュアスケート好きなので単純に面白く読めました
バンクーバー・オリンピックの女子フィギュアスケートで、浅田真央とキム・ヨナとの間にどうしてあれだけの得点差がつくことになったのかという疑問から説き起こし、芸術とスポーツの間に位置するフィギュア・スケートという競技の複雑な採点システムを解説している本です。 前半はフィギュア・スケートの歴史を振り返り...続きを読むながら、現在の採点システムがどのような経緯で採用されるにいたったのかということが説明されています。後半は、もはや選手自身も自分の演技がどのように評価されるのか理解できない現代のフィギュア・スケートにおいて、コーチや振付師などの役割が大きな比重を占めていることや、政治的な駆け引きが採点システムに影響をあたえていることなどが解説されます。 ソチ・オリンピックのとき、作家の高橋源一郎がキム・ヨナのコメントに言及していたのですが、そこで高橋は、佐村河内守のゴースト・ライター問題にさいしてピアニストの森下唯がブログで「私は、純粋に(どんな付帯状況もなく)音楽を聴くことは不可能だし、そんなことを目指す必要もないと考えている」と発言していたことをとりあげていました。われわれはスポーツを鑑賞するさいに、なんらかの「物語」をそこに読み込んでしまうのですが、とくにフィギュア・スケートという競技には、そのことを強く感じます。浅田真央の演技を、彼女にかんするなんらかの「物語」もなしに鑑賞することはほとんど不可能だし、その必要もないように思います。そんな考えをもっているときに本書を読んだのですが、フィギュア・スケートの複雑な採点システムが、そうした「物語」を増幅するような装置として機能しているのではないかということを感じました。 もっとも、「スポーツを鑑賞する」という行為に「物語」が付きものであり、そこにミクロな権力構造が入り込んでくるというのは当然のことだとしても、本書で説明されているような国力といったリアル・ポリティークの文法がスポーツの世界でも機能してしまうことには、やはり受け入れがたいといった思いもあります。
バンクーバーオリンピックでなぜ世界で唯一3Aを飛ぶ浅田真央ちゃんがキム・ヨナちゃんに負けたのか。 4回転に挑戦しないライサチェックくんが、なぜ皇帝プル様に勝てたのか。 ルールの当・不当は別として、そのときのルールを一番上手に解釈して実践した選手が勝つのがフィギュアスケートってことなんだね。 芸術かス...続きを読むポーツかの議論は、これからもしっかり続けていって欲しいです。 選手の実力だけでは勝てないのがフィギュアスケートってことがよくわかった1冊でした。
フィギュアスケートの採点の意味がわかりました。 また、芸術性とスポーツ性の両方を併せ持つがゆえのジレンマ。 フィギュアの楽しみ方がまた一つ増えました。
キムヨナが、金取って金儲けに走ることの話かと思ったのよね、タイトル見て。 荒川静香みたいに。 内容は全然違って、芸術性と競技性を両立させようとするフィギュアスケートの紆余曲折の話。 今のフィギュアスケートは、ジャッジシステムに合わせた模範解答を作る競争になっていて、かつ、選手にはその模範解答を作るス...続きを読むキルがない。 コーチや振付師が、選手のスキルも一つの具材として、最高の模範解答を作り得たチームが勝利するのであって、キムヨナのコーチはそれに成功し、浅田真央のコーチにはできなかったのが、あの点差になったと、そういう話。 フィギュアスケート、めんどくさ。
芸術と技術の総合で得点が決まる。採点方法も改良されてきたが、その時の恩義だけでなく、それまでの実績なども入る、不思議な方法で採点される競技だということがわかった。
フィギアスケートの採点方法についての特長がよくわかります。 深いです。 ここから先は適当(うるおぼえ)・・・ ・7〜9人で主観で評価 ・それぞれの技に得点がきまっていて+できばえで採点される ・コーチ、振り付け師が演技内容をデザインする。このデザインの時点で獲得出来る点数が読める ・リスクを考え...続きを読むると、難易度が低くとも確実に得点できる技があり、それを選ぶのも戦略 ・一年を通してジャッジもその選手の技・格を積み上げていくので、オリンピックの一発勝負で得点できる訳ではない ・演技する内容(技の種類/音楽とのマッチング/新規性)は構成点として評価されるが、それとて、選手の格によるジャッジの主観性により左右される そもそも、あんな衣装きて、メイクして、音楽ありきで演技することじたい、最初からかなり特殊な競技であり、得点化は難しいよな。
フィギアスケートの歴史のところ、懐かしかったです。それにしてもコーチ、振り付け師がますます重要な位置を占めてくるのがよく分かりました。
よく調べてあり、読みやすい。ただ浅田自身の問題やフィギア女子の低年齢化に対する国際スケート連盟の視点を欠いてあり非常におしい内容だった。
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浅田真央はメイクを変え、キム・ヨナは電卓をたたく
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