ホロー荘の殺人

ホロー荘の殺人

小説・文芸
2,090円 (税込)

10pt

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アンカテル卿の午餐に招かれたポアロを待っていたのは、血を流している男と、その傍らでピストルを手にしたままうつろな表情をしている女だった。それは風変わりな歓迎の芝居でもゲームでもなく、本物の殺人事件だった! 恋愛心理の奥底に踏み込みながらポアロは創造的な犯人に挑む。

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ホロー荘の殺人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    殺害現場は目撃されてて犯人は一目瞭然。

    発達障害気味のホロー壮の主人の妻が好きだった。なんかもうホラー小説にいたらちょっと怖いくらいの意味分からなさを持ってる。

    最後の被害者の言葉の意味が分かった瞬間涙が出た。
    ポアロシリーズランキング上位に入るくらい好きな本になった。

    0
    2026年07月18日

    A

    購入済み

    面白かった

    フィクションであり、
    現代日本の価値観とは異なる部分も小さくないが
    それでも、登場人物全員が、
    長所も短所も持ち合わせていて
    こういう人いそうだなと思わせる
    生々しさを感じた。
    真相も、好みに合うかどうかは別として
    たしかにそうだなと、納得の結末です。

    0
    2025年12月21日

    Posted by ブクログ

    【ポアロ】
    好きなクリスティー作品No.1が『ホロー荘の殺人』に入れ替わった。
    やっぱりクリスティーの描く人間ドラマが面白くて好きだ〜。

    ポアロが入る隙がないほど、登場人物だけで十分まわせちゃうくらいキャラが濃い人達。

    脇役でも他の作品に出たら主役になれるんじゃない?と思うくらい、主役級のぶっ飛んだ人達が勢揃いしている。

    あのポアロでさえ、この作品では霞んでしまうほどで出番も少ない。
    攻略本によると、クリスティーは「この作品にポアロを登場させたのは失敗だった」と述べていたと書いてあった。
    確かにこれはポアロシリーズじゃなくて、ノンシリーズ作品の方が合う。

    『ナイル』『杉の柩』よりもっと複雑な愛のかたちが出てくる。
    登場人物のそれぞれの心理描写が何とも切なくて、今まで読んできたどの登場人物よりも心に残る人達だった。

    犯人が誰なのか全くわからなくて早く知りたいのに、犯人がわかったらこの好きな世界観が終わってしまう。最後の方は読みたいのに読みたくない…。クリスティーでこんなに読むのがもったいなく思ったのは初めて。

    最後に犯人が言った言葉が切なすぎる…。

    聞いたこともない作品だし、攻略本で4.5の作品でもこんなに心が揺さぶられる作品がまだあるなんて、まだまだ自分の好きな作品は隠れていそう。

    ポアロ好きな人や推理ものが好きな人には、この作品はハマらないかも。
    『ナイルに死す』のような人間ドラマが好きな人は好きだと思う。

    ●ぶっ飛んだキャラの登場人物たち
    ※ネタバレしないように書いたつもりですが、あまり知りたくない方はご注意ください。




    ◆ジョン
    ガーダの夫で医者。モラハラ夫のような振る舞い。

    ◆ガーダ
    ジョンの妻。頭の回転が悪く不器用。夕食の肉を温め直すかどうかで悩んで泣いてしまう。

    ◆ヘンリエッタ
    ガーダとは対象的で頭が良くて何でもできて、気が利く女性。芸術家。ジョンと不倫中。

    ◆ヴェロニカ
    エゴイストで全て自分の思い通りにしないと気がすまない女優。ジョンと昔付き合っていた。

    ◆ルーシー
    アンテカル卿の妻。ホロー荘の主。たまに頭がおかしい発言をする不思議ちゃん。

    ◆ミッジ
    上流階級の母親を持つが、父親が貧乏だったため生きるために必死に働く女性。

    ◆エドワード
    上流階級なので何でミッジが必死に働くのか理解できないおぼっちゃまくん。ルーシーのいとこ。

    ◆デイヴィッド
    アンテカル家の人間関係が不愉快で話しかけられるのも苦手。ルーシーの親戚。
    ★10

    0
    2024年07月17日

    Posted by ブクログ

    「ヘンリエッタ」死の間際のこの一言が、どんな意味をもつのか。
    ヘンリエッタ、ルーシー、ガータ、ジョン、、とキャラクターが鮮烈。

    0
    2024年04月02日

    Posted by ブクログ

    ホロー荘の殺人
     この作品のトリックは中々に特殊で。冷静に考えれば余り見た事がない。犯人が同様のパターンは知っているが、犯人を設けた上で進行していくポアロ達の一連のやり取りは、無駄を一切省いた整理された推理小説であり、様々な意見はあるがとても真っ直ぐなサスペンスミステリーだ。
     クリスティ作品の中でも屈指の「悲劇」であり、ヘンリエッタを中心として物語がどんどん進化していく。クリスティ得意の恋愛がふんだんに盛り込まれ、ミステリー、サスペンス、ロマンスのバランスもよく、更には読み進める障壁がない為スラスラとページを捲る事ができる。一つのドラマとして完成度が高く印象的な作品の為、一度読めば犯人や結末を忘れない強烈な小説だ。
    (僕は今作は再読になるが、十数年前に読んだ記憶が残っており、物語の概要、犯人は頭の片隅にありながらそれでも読みたい、読もうと思った作品だ)
     印象深い要因の一つ目として登場人物の描写が作品の中でも際立っており、先に述べたヘンリエッタを始め、アンカテル一族それぞれの個性や執事を含めた一族に従事する人達。クリストウ一家の存在感(子供達の印象も強い)アンカテル家の人々と交友のあるミッジ。近隣の別荘に暮らす女優のヴェロニカ。全員が間違いなく作中の役割を受け持ち効果的に生きており、悲劇的な作用を形成する。
     印象深い要因の二つ目としてはポアロの役割であり、かれの立ち回りや真相にたどり着いた後の対応が、僕がこの作品を「悲劇」と位置付ける理由の一つで、想像にはなるが、数年後のストーリーを思い浮かべる事もできるし、「とある人物」がどの様な想いでこの真相を受け入れるのかを考えるとやるせない気持ちになる。クリスティは比較的事件解決後は登場人物達を前向きに描く事が多いが、今回はかなり厳しい結末を用意している。
     ヘンリエッタについてもポアロが感嘆するほどのの人物であり、最後の彼女の行動は正しくイメージのままだ。現代作品で同じテーマの作品があれば、彼女の様な役割をもつ人物は設定しない(こういう感覚にならない)だろうと思う。人間の愛情や信頼は難しいが、作中ではとある人物への慈愛に満ちて生き生きしており、ミステリーとしての王道的なものよりも人間模様に特化したミステリーとした方が面白く読めるだろう。
     今作も僕のおすすめだ。少し違ったクリスティの作風を感じる事ができるはずだ。

    0
    2023年11月06日

    Posted by ブクログ

    一刻も早く先を読み進めたい、と思わせられた。
    ルーシーの言ってることって意味あるの?ないの?とか、ガーダの無実、早く証明されて!とか、やきもきしっぱなしだった。
    ヘンリエッタ、恩田陸の小説に出てきそうな、あまりクリスティー的でない(と勝手に思ってる)女性で新鮮で面白かった。
    ポアロシリーズとなってはいるけど、ポアロ、おまけみたいなもんだったなあ。

    0
    2021年11月28日

    Posted by ブクログ

    ポアロがいなくても話が普通に回りそう。それくらい登場人物のキャラが濃い。特に女性陣。ずいぶん昔に買った時の帯に小悪魔ってついてたけど誰のことだ。ルーシーか。
    被害者になる予定の人の人柄や行動に、ちょっとイラッとしながらいつ死ぬかと期待して読んでいた。まさかちょっと彼に感動させられるとは思わなかった。
    ハロウィーン・パーティと全く同じ理由で犯人にあたりをつけることができた。動機もその描写から推察した通りのものだった。人間関係の複雑さが楽しい一冊。

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    クセの強い女性たちが各々に荒ぶっていておもしろかった。男性たちの影が薄すぎ。笑
    さすがのポアロもそんな女性たちに飲み込まれそうに見えたけど、そこはさすがの名探偵。
    グレンジ警部なんて途中から消えてしまった。笑

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    終戦の翌年に発表された作品である為か、戦争を経て激変せざるを得ない人間社会とそれによって歪さを醸す人間模様が描かれていたような印象を受ける
    それでいて、本作の主題は愛と殺人なのだろうね


    筋書きとしては不倫を疑われた男性がホロー荘に滞在しているらしき人間によって射殺されるというものだけど、その射殺されるまでのシーンがしっかりとページ数を掛けて描かれているが為にむしろ殺人はおまけで人間模様こそ本筋だと認識させるような作りとなっているね
    そもそも舞台となったホロー荘に関係者が集まるまでの前段で家主の夫人・ルーシーが当初から危惧するように何かが起こりそうな者達が集まっていたと言えるのだから、序盤から殺人に繋がる素養が有った舞台と言える。それでもあの殺人事件が衝撃的なものとして扱われるのは、殺されたジョン・クリストウがあの家において家族のような存在であり、同時に殺人犯と目されたガーダ・クリストウがその妻であったからかもしれない

    一方で夫を妻が殺した、なんて光景は世俗的な大衆紙で扱われるような詰まらない題材でも有って
    それ故にポアロが現場に遭遇した際の「きわめてわざとらしい殺人場面」が事件の印象を複雑で正体不明なものとしていくね
    当初、事件は滑稽な程に単純で作り物めいたものに思えた。だというのに探れば探る程に真相を求める者を惑わす作りとなっている

    そのような印象を抱けるのもホロー荘に集う人間達がどこか世俗的でないと思えるからかもしれない
    ミッジを別として、ホロー荘に滞在する者達はどこか前時代的。未だに貴族の時代が続いているのではないかと思えてしまう
    けれど、ミッジという存在が示すように、そして作品が発表された時代背景が示すように、もはやホロー荘の在り方は世に反したもの。だからか、そこに集う者達の人間性はホロー荘で暮らさぬ者には異質なものと思えてしまい、その異質さが殺人事件の真相理解を邪魔してくる

    特にルーシーの態度に代表されるように、ホロー荘の住人は敷地内で殺人が起きたというのに、それを現実のものとは考えないような態度ばかり。むしろ自分達に現実を突きつけようとする警察を邪険にする態度はもはや世俗に背を向けているかのよう

    他方で彼らが何を大事にしていたかといえば、一族の繋がりであり互いを愛する心だったのかも知れない
    ジョンはそもそも不倫の疑いを契機に殺されたわけだけど、そこには数多の愛情が絡まっている
    ヘンリエッタ、エドワード、ミッジ、ヴェロニカ…。誰も彼も殺人を他所に思うが儘にならない感情に翻弄されていた
    それはまるで世界を揺るがすような戦争が起きても人の生活は続くし、そこで人は愛を育んでいくと言わんばかりのものだったのかもしれない

    それだけに終盤で波乱万丈の果てに一つのカップルが誕生した事はクリスティ作品らしいなと思いつつ、人間社会の確かさを感じさせる話だとも思えたよ

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    これってミステリーなの…?ポアロが目立たないほどアクが強すぎるキャラと心理描写。 被害者はクズい、ルーシーは怖すぎ、ヘンリー卿影薄すぎ、共感できるのはミッジとヘンリエッタ。 殺人なくてもよさそう…。 ミステリー要素が多い「5匹の子豚」の方が好きかも。 ミステリー要素なしの「春にして君を離れ」と同じカテゴリーの本。

    0
    2025年04月25日

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