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私はほぼ半世紀にわたって株式会社の研究を続けてきたが、そのなかでいま世界的に株式会社が危機に陥っているということを認識するに至った。
そういう見地からオリンパス、大王製紙の事件が何を意味しているのか、ということを明らかにしようとしたのがこの本である。
「失われた二〇年」といわれるような長期の混迷状態から日本が脱出するためには、日本経済を支えてきた株式会社のあり方にメスを入れる以外にはない。
多くの人によって「資本主義の危機」といわれているのは、実は「株式会社の危機」である。この危機から脱出していくためには株式会社にメスを入れるしかない。それによって新しい道が開けてくるのではないか……。
二〇一一年三月一一日の東日本大地震から発生した東京電力の危機も、それは株式会社の危機を告げるものである、ということを前著『東電解体―巨大株式会社の終焉』(東洋経済新報社)で書いたが、本書はそれに続くものである。
この本で取り上げているデータはすべて新聞や雑誌などに発表されているものであるが、このデータに基づいて、会社学研究家としての私の考え方を展開した。(「はじめに」より)
Posted by ブクログ 2012年07月25日
オリンパスと大王製紙で起こった社長の不祥事を題材に株式会社制度の持つ問題点にメスを入れた作品。
自然人だけでは対応できなくなった経済活動のスケールの拡大に対処すべく発明されたのが「法人」にも人格を与えようというものだった。
所詮、人間が発明した制度。万全はありえない。
株主、社長、所詮、欲のか...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月03日
■会社経営の失敗事例に興味があり、この本を手に取った。
■10章立ての構成になっているが、最後の第10章に筆者の主張が強く打ち出されている。この主張を導き出すために、その前の9章がある。
■巨大株式会社が企業の不祥事から日本のバブル景気、金融危機を生み出したという主張は理解できる。しかし、日本の社長...続きを読む
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