無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
この本を読めば税金の事や予算の事など、今までわかっていたようで全然わかっていなかった事が少しは見えてくる。
特に勉強になったのは、政府がやるべき事と民間がやるべき事の区別について。言い換えると、お金を儲けてはいけない部門とお金を儲けてはいけない部門の区別。日本は小さな政府を標榜するあまり、お金儲けをすべきでないような公共部門まで民間にやらせすぎではないかと筆者は指摘する。
もう一つ面白いと思ったのは消費税と所得税の役割の違いについて。
消費税は低所得者ほど負担感が強いのでその税収は低所得者への福祉に使われるべき。福祉国家と言われる北欧はその形にしている。一方アメリカは、消費税が安い(無しだったか・・・)ため、低所得者は放置される。
税金をどう使うか、借金はどうするか、予算は、地方への振り分けは・・・という財政は、この国のかたちを決めるほど重要な問題だと思う。
この本を出発点としてもっと勉強して、しっかり意見が言える、いろんな流言に惑わない人間になりたい。
Posted by ブクログ
財政というテーマで、今の日本の現状が俯瞰でき、我々一人一人がなすべきことを示唆してくれる評判通りの良書。私が特に印象に残ったのは次の2つ。
P89 「スゥーデン国民は『貧しい人も税を負担してください。そのかわりおたがいに助けあって生きていきましょう』と考えているのです。・・・一方、アメリカは『所得が少なければ税も少なくていい。そのかわり自己責任で生きていってください』という国なのです」誰がどのように負担するか、という事は「どういう国にしたいか」という事を我々国民が選択して、それにふさわしい制度を設計しなければならないということがわかる。
P134 「国家の借金は・・・いま国債を持っている人に、国債をもっている額だけの税金を納めるという法律を成立させれば、一日で償還できてします。」w
この説明は極端な例だが、国の借金という事がどういうことであるかということを、正確な意味でわかりやすく説明しており、それで何が問題なのか?という事についての議論を展開している。
Posted by ブクログ
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書, 2007)
▼ 高校生くらいでも読める財政(学)入門書。
▼ 第2章の税の話が明快。
▼ 第5章の国債の話が面白い。日本政府の国債はほぼ内国債であり、また資産も多くあるので、大した問題ではない。問題は、政府が予算の1/4を借金返しに充てている点、またそのことが所得再分配に反してしまう点にある、と。
「財政の借金が大きくなると、財政がこの所得再分配の機能を果たせないどころか、逆再配分の機能をもってしまうということです。なぜなら、国債をもっているのはお金持ちの階層です。したがって、国民からとりたてた税金を、国債の借金返しに使えば、一般の国民から税金をとって豊かな人々にお金を再配分してしまうという現象になるのです。
現在日本でおこなわれようとしている、財政再建のために消費税を増税しようという政策は、この典型です。なぜなら、消費税は負担が逆進的で、貧しい人に負担が大きく、豊かな人に負担が小さいからです。税金で貧しい人々に負担を求め、国債をもっている豊かな人々にお金を配分するということになるわけです。
つまり、本来の財政は、国民のお金を右のポケット(豊かな人々)から左のポケット(貧しい人々)に移すのが役割なのですが、財政再建のための消費税増税では、左のポケットからお金をとって、右のポケットに押しこむという逆再配分がおこなわれる危険性があるということです。」(137頁)
Posted by ブクログ
財政について、外観できる入門書。ジュニア新書ではあるが、シニアというかかけだしの公務員にも役立ちそう。もっとも、官僚には耳の痛い点が少なくないかも。
「江戸時代に共同の財布はあったか」。家産官僚制と依法官僚制下の「財布」の意味合いの違いを示す。
公務の中身を、1)秩序維持の施策、2)生活を支えるセーフティ・ネット、3)市場経済が動いていくための条件整備の施策、に位置づけ(38p)。
そのうえで、市場原理にゆだねてよい領域と、市場原理にゆだねる両機ではないものとを≪あいまい≫にすることの是非を問う。
財政が膨張する要因を、家と生業の分離、労働市場の二極化に求める。共通することは、家族・企業が労働力をささえてきた安全装置(セーフティ・ネット)が、二つながらに支持基盤たりえなくなった点に求める。
著者は労働市場に市民みんなが働きにいく時代を、「産業構造を大きく知識社会の方向に転換していくことすらも不可能にしかねない」(180p)と危惧する。
最後に、市場社会の政策には、効率と同時に、公平と公正という価値基準が重要であるということを「忘れてはいけない」(186p)とする。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
試し読み
ビジネス・実用
試し読み
ビジネス・実用
試し読み
ビジネス・実用
ビジネス・実用