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Posted by ブクログ
歴史を読む。その1点で手に取った1冊のはずだったんですがね…。
まあ面白い、興味深いと云いかえてもよいかな。
毒入りチョコレート事件といい、百年前の作品なのに時の流れに抗えてるわな。耐えたなー。
これぞ名作なんでしょう。ヴァンダインの無駄な知識炸裂しまくってます。文学、数学、物理学、演劇、芸術、チェス…、サッパリでしょうそうでしょう。ペダンティックと云えば聞こえはよいのでしょうが、まぁかましてきますよ、ファイロ・ヴァンスの野郎は…。
後世のかまし屋に与えた影響は計り知れないでしょうな。現代の作家でも京極や米澤穂信辺りは影響受けてるんでしょうなあ。
まあ生粋のドMかまされ好きの私としては堪らんですよね、もっと要らん知識欲しがっちゃいます。
あ、ミステリーとしてもスゴいっす。みんな大好き見立て殺人もここからみたいですね。もっと見立てておくれよ。
ほんでもってあの終わり方…、きょう日絶対アカンですよね。最高かよ。
ミステリーコンプライアンス違反しまくってます。
いやー、尖ってんなヴァンダイン。
他のも読んでみるかー。
Posted by ブクログ
傑作探偵小説と名高いので名前だけを知っていました。てっきり僧院での殺人事件かと思っていました(^_^;)
マザー・グースの童謡に見立てるかのような殺人事件を素人探偵ファイロ・ヴァンスが解決する探偵小説で、犯人が「僧正」と名乗っているのでした。
私の年代(50代)だとマザーグースはある程度知っている気がする。子供向け番組で「ロンドン橋落ちた♪」「ワンリトル ツーリトル スリーリトル♪」は流れていたし(いまでも「十人の良い子♪」と歌われているみたい)、『不思議の国のアリス』で「ハンプディ・ダンプティ」は知っていたし、なんといっても『ポーの一族』と『パタリロ!』で「誰が殺したクックロビン」を知った人たちは多いはず(^○^)、アガサ・クリスティなどでもマザー・グースはお約束ですしね。
私は西洋の文学、美術を楽しむには「聖書」「シェークスピア」「マザーグース」をある程度でも知らないとわからないと思っていたのですが、こちらの本のあとがきでも「マザーグース由来の言葉がたくさんあり、英語圏に与えた影響は大きい」ということが書かれていました!
本書が「傑作」と言われるのは、マザーグースの見立殺人をしてそのあとに新聞社に手紙を送りつける犯人の「僧正」の異様生、殺害トリック、そして何と言っても殺人の動機でしょう。
連続殺人だと、遺産だとか恨みだとか、関係のある人が犯人だと想像がつくのですが、この「僧正」はそのようなものを全てぶち壊しております。
小説に出てくる人たちは大半が数学者、科学者、またはチェスに打ち込む人のように公式や論理を使う人。
ファイロ・ヴァンスはこの連続殺人を考えるにあたって「学者にとって、広大な宇宙、微小な元素こそが彼らの現実。考え続けると通常の人間の生活を乗り越えてしまう学者もいる」といいます。
つまり、頭の中の現実があまりにも途方もなさすぎて、現実の人間の命を軽んじて、しょうもない子供の遊びを具現化せざるを得なくなるってことで、それが今回の連続殺人の動機だと。それなら犯人判別は難しいですねえ。(小説なので登場人物内に犯人がいるので分かるけどさ)
ヴァン・ダインによるファイロ・ヴァンスシリーズは、作者による注も面白いですね。尾行したのは〇〇刑事、というところに注がついていて「この刑事は前の事件でファイロ・ヴァンスの手伝いをした」みたいに、その人物の豆知識のようなものが書かれています。
作中においてヴァン・ダインは「貴族ファイロ・ヴァンスの法律代理人で、友達で、記述者」なので事件のすべてを知っているんだけど、本当にただ見聞きしているだけ。書き手のヴァン・ダインが完璧に「傍観者」に徹しているので人物とか思考が見えない…。
ちょっと見えたのは「私のメモは完璧だ」と言っていたので、ちょっと厳しそうなファイロ・ヴァンスと仲良くやるだけあって、作中のヴァン・ダインもなかなか拘りの人なんだろうなあと思いました(^_^;)
Posted by ブクログ
ずっこい
新薬ずっこい!いや新薬て!おじいちゃん今は新しいお薬が出来てずいぶん楽になったわね〜か!だとしてもそんなに離れてないわ!( ゚д゚ )クワッ!!
新訳です(わかっとるわ!)
はい、ね
「多重解決」の元祖バークレーの『毒入りチョコレート事件』に続き、「見立て殺人」の元祖ヴァン・ダインの『僧正殺人事件』です
ボロクソ面白かった!
ぜんぜん今でも通用するよこれ
そして、たぶんわい中一とかそのくらいに一回読んでるんよね
そんで、当時もっと難しかった気がするんよ
で、今回読んだら凄い分かりやすかった
これはもう新訳効果ですよ完全に
大人になって理解力が上がったとかじゃないと思うんですよ
むしろそこはあんま変わってないと思うんですね
なんかごめんなさい中一で成長止まってしまってなんかごめんなさい
ほんと、今の子はうらやましいわ〜
こんな分かりやすい訳でヴァン・ダイン読めるなんてさ
おぼっちゃまか!( ゚д゚ )クワッ!!
じいやに手取り足取りか!( ゚д゚ )クワッ!!
はぁ〜、しかし困ったな
海外古典ミステリー…新訳で全部再読したくなってきた
Posted by ブクログ
「僧正」とはよくわからないけど、チェスのビショップのことらしい。
登場人物は、数理物理学者、数学の准教授、科学者など理系揃い。
学者さん達が専門的なことを語りだすと、もう何言ってんのかさっぱりわからない(^_^;)
この作品は童謡見立て殺人の原点らしい。
この作品の10年後にクリスティーの『そして誰もいなくなった』が出版されたとのこと。
マザー・グースが日本では馴染みがないので、見立て殺人はあまりピンとこない。
日本で例えると「はないちもんめ」「ずいずいずっころばし」「あんたがたどこさ」みたいなものかな?
それなら子どもの時によく遊んだから、懐かしい思い出の中に殺人が紛れ込んできた恐ろしさみたいな感覚は確かにわかる気がする。
ということで、チェス、理数系、マザー・グースと3つ揃って自分の馴染みのない分野だったので、面白かったけど読むのに苦労した。
もし1冊目にこの本を読んでいたらヴァン・ダインの2冊目以降は読まなかった。
1冊目に読んだ『グリーン家殺人事件』はすごく面白かったので、特に初読みの作家の場合に有名だからではなくて自分の好きなテーマかどうかで選ぶのはすごく大事だと思った。
※ここから『僧正殺人事件』と『Yの悲劇』の2つの作品の完全ネタバレしてます。
ラストまで読んで驚いた。
ラストの解決方法が『Yの悲劇』と同じだったから。
シチュエーションは『グリーン家』と似ていて、ラストは『僧正』と同じとは…。
『Yの悲劇』の探偵ドルリー・レーンはあんなに苦悩して決断したのに、『僧正』の探偵ファイロ・ヴァンスは、思いつきで悪びれもなくあっさりとやってしまう…( ゚д゚)
『グリーン家』(1928年)+『僧正』(1929年)の良いとこ取りして更に練り上げたのが『Yの悲劇』(1932年)のように感じた。
エラリー・クイーンの『Yの悲劇』を読んで、ヴァン・ダインはどう思ったのか気になるところಠಿ_ಠ
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