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Posted by ブクログ
沈黙が何の邪魔にもならない友人関係を築けた人間は、幸せなのではないかと思う。久しぶりに会ってお互いの近況を話し合い喜び合う友人関係は、多くの人が築き上げているだろう。その後に、話すだけ話し合った後に訪れる沈黙に心地良さを感じることができる友人はどれぐらいいるだろう。
その沈黙に、ニュートラルなままに、いつもの自分をそのままそこに置いておける友人関係は、そうそう築けないのではないかと思う。
そこにいることが、ごくごく自然な関係。
本当にくだらないことを喋りながらぞろぞろとつるんで歩くことが、次の予定を何も考えずに一緒にいることがこんなにも楽しい。そして、ただそれだけのことなのに、それがとてつもなく難しいことになってしまった時の流れと年齢を思う
*・*・*・*・
この2文に集約される。
ぐいぐい読ませる展開に、途中でやめられなかった。最後はまさかの大どんでん返し!
茜さんとか妹とかは最後まで好きになれなかったけれど、男の子五人の、大学生の、いまの、空気感がたまらなく愛おしかった。
そして、もうすぐ終わろうとしているいつまでもだらだらできるこの時間のことを考えてみたり
話さなくても心地いい関係の人を考えてみたり
あの人はずっとだらだらしてるなとか
すごくいいトーンのお話しで、シューカツ中の身につまされる。
それにしても最後の大どんでん返し…。なんかおかげで彼の結婚も茜さんもどうでもよくなっちゃった、さすが。
Posted by ブクログ
友達っていいな。
友情って美しい。
切なすぎるヒロインの半生に心を抉られ、
元野球部の"人間のクズ"に怒りを覚えつつ、、、
奇妙なロングドライブを続ける主人公たちの青春にノスタルジーを感じ、
その絆に憧れを抱く。。。。
そんな、素敵な読書時間を過ごさせてくれた1冊。
一緒にバカやったり、一晩飲み明かしたり悩みを語り合ったりした友人は、僕にもいる。大学の4年間を共に過ごし、卒業後20年近く経っても時おり連絡を取ったり会って飲んだりする友は。
でも、
でも、、
ここで描かれた彼らほどに濃密な関係を築いたかというとそこまでではないのかも……と、一抹の寂しさを感じつつ、昔の仲間とまた会いたくなる、そんな気持ちが沸いてくる心地よさ。
★4つ、8ポイント半。
2019.04.08.古。
※弓島珈琲店の物語の、第1作。
そうとは知らず2作目を既に読んでしまっていたたため、"ああ、あそこで昔語りされていた5人の元バンド仲間のおハナシなのね"と、すんなりと物語に入り込めた。
たしかに、2作目「珈琲ブルース」に限らず、他にもいくらでも作品にできそうなエピソードを抱えていてもおかしくないくらいのキャラ造詣、舞台設定、年齢設定ではあったな。(今作の執筆時点で2作目の構想があったわけではないのだろうけど)
※物語終盤、ほぼエピローグの時点でようやく明かされた名前を見て、先に読んだ2作目の感動が甦る。
"十七歳年下の女"が46歳の喫茶店の主人と結婚したいと思うに至ったのにも、納得♪
※かなり暗い展開になり始めても、"小路さんの作品なら最後はほっこりできるはず"と安心して読めた(^_^)v。
・・・が。
最後に空かされた謎だけは、、、素直に感動の1ピースに嵌まってくれなかったあたり、自分の頭の固さというか古さというかが実感され、恥ずかしく思った。
差別意識はないはずの自分ですら、そこに一抹の嫌悪感を抱いてしまう点・・LGBTの方達の生き難さを想像し、辛くなった。
Posted by ブクログ
1961年うまれ。5人組。
真吾、ダイ、ワリョウ、ヒトシ、淳平。
東京で喫茶店を営むダイ、人気がでてきた俳優淳平、
水戸の教師ヒトシ、金沢の老舗豆腐屋 ワリョウ。
20数年後、真吾が死んだことで、葬式に4人が集まる。
大学時代 一緒に寝起きして、飯を食べ、
大人になっていく過程の微細な記憶。
バンドを組み、その時代の呼吸を感じた。
大学を卒業して以来始めて 4人が出会う。
それぞれは、自分の生活をしているのだ。
葬式を終え みんなで空港に向かって
別れようとした時 俳優の淳平が 自殺すると宣言する。
ダイ、ワリョウ、ヒトシは なぜ?自殺するな。
というが、
自殺する理由がわかれば、自殺しないと言う淳平。
そこから、ロングドライブが始まる。
クルマ故に 音楽も共有できる。
うまい構成で、過去にさかのぼって 青春を語り合う。
5人の共有のマドンナ そして 淳平の恋人
茜さんにまつわる話を掘り出していくことで
淳平が なぜ自殺すると 宣言したのかを探っていく。
過去にはもどれないにもかかわらず
4人は 過去にもどったかのように、
青春を語り始める。記憶の中にある青春は
甘酸っぱく、痛く、そして 幸せだった。
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