万寿子さんの庭

万寿子さんの庭

814円 (税込)

4pt

年齢差を超えた友情を描く、感涙の物語。

「あなたがお隣に引っ越してきてから、わたしの人生はまた乙女時代に戻ったかのような活況を取り戻しました」
竹本京子、20歳。右目の斜視にコンプレックスを抱く彼女が、就職を機に引っ越した先で、変わり者のおばあさん、杉田万寿子(ますこ)に出逢った。
万寿子からさまざまないやがらせを受け、怒り心頭の京子。しかし、このおかしなやりとりを通じて、意外にも2人の間に、友情ともいうべき感情が流れ始めるのだった。
半世紀の年齢差を超えた友情が、互いの人生に影響を与えていく様を温かな筆致で描く感涙の物語。

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万寿子さんの庭 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月20日

    想像以上に良かった…。感動で胸がいっぱいになりました。
    優しさと友情がつまった本書。素敵な作品を読み終えた後の余韻が心地いい。

    京子と隣人の独居老人・万寿子さんとの友情の物語。
    繰り広げられる大人げない悪口の応酬。大の大人の子どもみたいなやり取りに笑ってしまう。
    仲が良いんだか悪いんだか…。
    ケン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月17日

    親子以上の歳の差なのに、出会いと友情
    万寿子さんにとっても京子にとっても対等な関係で、真の友情が芽生えていくのが羨ましい。
    これが男性作家とは、・・
    徐々に認知が進行していくのは、本人にとっても辛いのだろうと今になっては切実に感じる
    現実とリンクするところがあり、読後 色々な事を思い起こさせられた本

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月05日

    年齢差のある友情の話
    京子の打算的でない真心が良好な人間関係を築いたのだろう。一歩間違えるとお節介や犯罪になりそうな世知辛い世の中には心温まる話だった。

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    Posted by ブクログ 2024年01月13日

    嫌だなと思う人が少しのきっかけで馬が合う、そんなお話でした。
    主人公はまだ20歳。そんな彼女は変わり者と言われるおばあさんと不思議な友情が生まれます。
    年を取る事は若かった頃、子供の頃の自分が無くなるわけではない事を教えてくれます。
    お互いがなくてはならない存在になれる出会いは羨ましいです。
    けどや...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月03日

    20歳の京子と78歳の万寿子さんの歳の離れた友情。万寿子さんと庭の花や木の世話をする事でゆうじょを育む。万寿子さんは京子に亡き妹の面影を見ていた。離れた親族より近所の他人と言うように、万寿子さんが認知症を発症しても放っておけず世話を焼く。
    後半は涙なしでは読めず。読後は爽やかな風が吹いた。

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    Posted by ブクログ 2022年09月20日

    年齢を超えた友情物語。
    二十歳の京子が引っ越しした隣の家に住んでいる老女。
    その万寿子さんは七十八歳。
    普通は祖母と孫のような関係になるんだろうけど、それが友情という関係になっていく。
    その展開がなんとも面白いというか、ほのぼのするというか、とても良い関係なのに驚く。
    すごく良い作品だと思う。

    2...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月02日

    面倒なばあさんだな。
    どこかで気が合えば、お付き合いできるのかもしれないけれど。ご近所さんだし完全無視ってわけにはいかないよね。
    ここまで付き合えるようになるなんて思ってもみなかったけど。

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    Posted by ブクログ 2022年04月23日

     半世紀以上の年の差がある二人の不思議な関係。方や斜視にコンプレックスをもつ二十歳の女子会社員。方や一人暮らしの偏屈な七十八歳のお婆さん。
     お婆さんから嫌がらせを受けながらも、次第に二人の距離が縮まっていきます。交流が微笑ましく感じるのは、思いやりやケアなどと言う意識を超越した友達としての対等さな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月31日

    引っ越し先のアパートのお隣に住むおばあさん。
    しゃんと姿勢の良い立ち姿に、何となく好感を持っていた京子だけれど、勇気を持って挨拶した彼女から帰ってきた言葉は「寄り目」。
    斜視である事を気にしていた京子にとって、とても傷つく言葉。

    そんな出会いにもかかわらず、そして祖母と孫程年の離れた2人であるにも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月08日

    読みはじめは、嫌なお婆ちゃんだなと思っていたが
    徐々に、年齢差を越えた二人の関係を羨ましくさえ思った。
    初作家さんだったので他の作品も読んでみたいな。

    0

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