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脳科学というと、すぐに思い出すのが右脳と左脳の役割や海馬と記憶の話など。脳の機能を細分化した本はあまたあるが、脳本来の機能、全体像、歴史などを網羅した本は見当たらない。MRIの開発者で脳の機能を立体的に捉えられる著者による、脳の可能性とすべての人々が幸福に感じられる脳の役割を歴史的事実から紐解く。また、精神分析で有名なフロイトは脳の神経科学を研究したからこそ、意識や無意識の概念があったことなど、歴史の中に埋もれている脳に関するエピソードもちりばめ、読み物としての面白さも追求した一冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2015年11月23日
『脳の科学史』と題されたこの本は、フロイトの意識・無意識の話から始められる。著者は、フロイトがもともと神経系の研究を行っていたとし、彼が思弁により精神分析を考え付いたのではなく、おそらくは神経系の知識の基盤があった上で無意識などの理論を構築していったのではないかと論じる。現在意識は、覚醒(arous...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月26日
何かを調べようと思ったときに、どこまでがほぼ確かなことで、どこまでが仮説段階なのかがわからないケースが多い。
本書は脳科学において、どこまでがわかっていることであり、そしてそのためにどういった調査手法があるのか、その変遷も含めて丁寧に描かれており、非常に良書と言える。
あまり脳科学に詳しくないのだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月04日
脳科学についてパースペクティブに理解できる。MRIの開発者としての識見が面白い。
ディレクシア、赤ちゃんのはいはいの意味など、話題は多岐にわたるが、<ところが、世間では絶対音感という言葉は誤解されています。特殊な能力ではなく、絶対音感が一般的、むしろ相対音感が特殊な能力なのです。>といったくだりも面...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月29日
著者は日立の研究所のフェロー。長年脳科学のための機器開発や製品化に携わってきた方。
本書の主題は”脳の科学史”で、脳の役割を歴史的事実から紐解く、であるが、計測機器の開発に携わってきた方だけあってMRI,fMRIなどの機器に対する解説も豊富である。
脳の研究がどのように行われてきたかの歴史が述べら...続きを読む
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