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「所有物は所有物らしく、潔く諦めるんだな」 ある冬の寒い日、橋本樹は、彫刻家・常盤正嗣の工房を訪ねる。樹が秘書を務める山辺泰之のもとへ常盤を連れていくために。だが、山辺の愛人として知られる樹へ常盤の態度は冷たかった。まっすぐな瞳で樹を好きだと言ってくれたのはもう遠い過去のことなのだ。常盤は病床の山辺が自分を後継者に選んだことを知ると、山辺のものは好きにしていいはずだと無理やり樹の身体を奪い、そのまま閉じこめるように樹を工房に留める。まるで意思のない人形のように扱われながらも、常盤への気持ちがあの頃からすこしも色褪せていないことに気づいた樹は……!?
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読んでて辛い
切なくて切なくて…。
途中で読むのをやめようと何度も思ってしまった。
攻め様の気持ちが痛いほどわかるので受君に対する態度にも納得してしまう。愛するが故だから切なくて辛い。
対する受君の何事にも達観し過ぎているところが、こちらも辛くて切なすぎ。
2人とも本当に愛し合っているのに。
受君を
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