羅生門 鼻 芋粥 偸盗

羅生門 鼻 芋粥 偸盗

440円 (税込)

2pt

王朝末期の荒廃した都を舞台に展開する凄惨な人間絵巻「羅生門」、師漱石も賞賛した、長い鼻を持つ禅智内供の内心の葛藤「鼻」、芋粥に異常な執着を持つ男「芋粥」、女をめぐる盗賊の兄弟の確執「偸盗」。いずれも『今昔物語』『宇治拾遺物語』などに素材を得たもので、芥川王朝物の第1冊として編集。(解説=中村真一郎)

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羅生門 鼻 芋粥 偸盗 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月18日

    『羅生門』『鼻』『芋粥』『偸盗』。1文が短く、無駄なく、小気味がいい。短中編だが、どれも読みごたえがあり、余韻もある。
    とくに『芋粥』が気に入った。欲望は叶えられないうちが花なのだ。
    『偸盗』は映画のような場面転換の妙。死に行く者と生まれ来る者が重なるラスト。筆一本でこれだけのシーンをつくり出すとは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月25日

    模試で出ていた『芋粥』が読みたくて読みました。ゴーゴリーの『外套』を読む前後で少し読後感が変わったような気がします。読む前は「健気な爺さんだな」と思っていましたが、『外套』を読んだあとでは「可哀想な爺さん」だなと思うようになりました。

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    Posted by ブクログ 2021年11月09日

    羅生門
    『生きる』という人間の本能について書かれた作品。下人は盗人となってしまったが、その行動は否定も肯定もできない。寧ろ自分が下人であれば同じ行動を取ったのではなかろうか。窮地に陥ると人間はどのような行動を取るのか人間の本能や欲望が垣間見えた作品だ。


    人は妬み羨む生き物であると感じた。人はど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月03日

    芋粥と偸盗は初読み。芋粥は、気持ちが分かるような気がして、気の毒な気持ちになった。人の欲というものは案外、儚くて頼りないものだ。満たされないくらいが幸せなのだろう。偸盗は、今まで読んだ芥川の作品の中でも長い方だったが、話の流れに従って、登場人物の心の移り変わる様が感じられ良かった。憎しみと愛の壮絶な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年05月06日

    少しのきっかけ、その時の感情により、どちらにも転んでしまう人間の情が書かれた本でした。
    個人的には偸盗が好きでした。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    本の感想うんぬんより、まず読みやすかったのでよかったです。
    芥川竜之介??最近の小説しか読んだことないよ…
    というような私でしたが、楽しく読めました。

    時代が時代なので、状況がリアルに感じられるわけではないのに、
    なぜか共感するところが多いこと!
    時代が違っても人の持つ醜さや心情、
    いつまでも一緒...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    人間って哀しいねっていう事。教科書に載ってたあの話や、児童雑誌に載っている昔話はこれだったのね。と、改めて思った。

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    Posted by ブクログ 2023年08月11日

    芥川龍之介『羅生門』1915
    芥川龍之介『鼻』1916

    人間は時として、満たされるか満たされないかわからない欲望のために一生を捧げてしまう。しかしその愚を笑う人は、つまるところ、人生に対する路傍の人に過ぎない。芥川龍之介『芋粥』1916

    お釈迦様は地獄で苦しむ罪人・犍陀多(カンダタ)を救うため、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月27日

    芥川龍之介の初期の名作3編が収録されています。
    理想主義的な白樺派に対して、少し距離を置いた視点から近代人らしい思想を見出そうという動きが生まれました。
    芥川龍之介はこのムーブメントの代表的な作家で、新現実主義や新技巧派と呼んだり、文芸雑誌「新思潮」を中心として活動をしていたため、新思潮派と呼ばれて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月04日

    『羅生門』は言わずもがな。『鼻』と『芋粥』はコミカルな書き方をしているが…私的にはいやな話だった。
    『偸盗』はかつて読んで凄い衝撃を受け、感動したのだけど…内容をかなり忘れていた。しかし面白かった!

    泥や埃の匂い、汗の匂い、血の匂い。
    男の髭の感触、女の紙の感触。
    地べたの冷たさ、人に皮膚の温かさ...続きを読む

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