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イワシが獲れなくなった。全国水揚げ量はピーク時の一六〇分の一となり、すでに私たちにとって身近な魚とは言えなくなりつつある。一方で、サンマは豊漁が続いている。なぜこのようなことが起こるのか。本書は、九〇年代以降、定説となった「レジーム・シフト」による魚種交替という考え方をわかりやすく説明し、水産行政や地元産業への影響を通して、人類の共有財産である水産資源をどう守っていくかを考える。
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Posted by ブクログ
●レジーム・シフトという言葉を初めて聞いた。イワシの不漁が続く中、一方でサンマは豊漁が続く。その理由を「レジーム・シフト」という考え方で説明ができるという。
地球規模のシステム変動をさす「レジーム・シフト」。それは海の中で魚種交代という形で現れる。 過去を振り替えるとイワシから始まり鱈やさんま鮭など漁獲できる量と場所がこんなにも大きく変動しているとは思わなかった。 特にショッキングだったのは釧路がいつのまにか漁獲量一位の座を明け渡していたこと。またレジー...続きを読むムシフトの要因は温暖化や乱獲だけではないところにこの問題の難しさがある。
乱獲とレジームシフトの双方から、漁業資源の保存管理を考える。 結構いろいろな水産学者の意見が分かって面白いのと、水産庁の政策に関して章を割いてるのがありがたいかな。 以下は本論とはあまり関係ないけど。 政治や業界団体の圧力に対する批判はわかる。 でもそういうのも込みで「民主主義」なんだから(民主主...続きを読む義の問題点ともいうべきところかもしれないが)、「漁業管理は科学と民主主義の問題だから」といってそういうものを排除しようというのもなんか…民主主義的じゃない気がしてしまうのですけど。 ところで本当に「焼き魚は嫌いな子供たちも、寿司は大好き」なのかな?
★気候変動は魚にも響く★イワシは消えた、その代わりにサンマは増えた。乱獲だけでなく、気候変動(温暖化)により海水温度が変わることで、それに適した魚種が増える。日本人学者が提言しいまや世界で認められた「レジーム・シフト」を北海道新聞の記者が解説する。要点は極めてシンプル。平易な文章で分かりやすいが、最...続きを読む初に数字が羅列されるのでちょっと入りにくい。
[ 内容 ] イワシが獲れなくなった。 全国水揚げ量はピーク時の一六〇分の一となり、すでに私たちにとって身近な魚とは言えなくなりつつある。 一方で、サンマは豊漁が続いている。 なぜこのようなことが起こるのか。 本書は、一九九〇年代以降、定説となった「レジーム・シフト」による魚種交代という考え方をわか...続きを読むりやすく説明し、水産行政や地元産業への影響を通して、人類の共有財産である水産資源をどう守っていくかを考える。 [ 目次 ] プロローグ レジーム・シフトの誕生 第1章 マイワシの巻 第2章 マサバの巻 第3章 アンコウの巻 第4章 スケソウの巻 第5章 サンマの巻 第6章 水産庁の巻 第7章 人間の巻 エピローグ レジーム・シフトの父 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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イワシはどこへ消えたのか 魚の危機とレジーム・シフト
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本田良一
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