森林の崩壊―国土をめぐる負の連鎖―

森林の崩壊―国土をめぐる負の連鎖―

660円 (税込)

3pt

3.8

日本では森林という莫大な資源が増え続けている。多額の公共事業や補助事業が行われながら、建築材を採るために植林した人工林は切られず、木材自給率は二割である。林業は旧態依然とし、死傷事故も多発している。国産材と共にあった伝統木造は建築基準法で建築困難になった。我が国土で一体何が起こっているのか。リアルな実態を現場の「生の声」で伝える。森と木をめぐる社会の仕組みを根本から問い直す一冊。

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森林の崩壊―国土をめぐる負の連鎖― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年01月18日

    森林の崩壊。白井裕子先生の著書。日本の森林行政や森林管理の問題点がよくわかります。現行の森林行政や森林管理は無駄が多くて旧態依然。誰のための森林行政や森林管理なのでしょうと思いました。

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    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    木材を大いに消費し、森林に関わる産業に従事している為、こちらの本を手に取りました。

    現場を知らない人が、全国で画一的な補助金制度を作り、林業という地域性が非常に強い業界の足かせとなっている現状。林業の補助金制度に着目していましたが、日本社会のあらゆる問題にあてはまることと思います。

    本書の中であ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月05日

    国土の三分の二の森林を守り育てているのは人口の0,05%にも満たない5万人の人口。近代の優等生としての日本が如何に自らの国土を痛みつけてきたかということがよくわかる。本レポートを世に問うた著者の志に謝するべき。

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    Posted by ブクログ 2012年01月02日

    本書の半分は森林の話、残りの半分は木造建築の話である。
    森林の話は業界では周知の内容であり新鮮味は無いが、新書という形で広く世の中に知られる事に意味がるだろう。
    林業は三竦みの状態にある。ヘビとカエルとナメクジが牽制している。そしてそこには問題解決の特効薬が無い。
    本書を読んでも何も解決しない...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年02月14日

    長良川流域では、人為的に杉を大量植林した。これとは対照的に昔からヒノキが自生もしていた木曽川流域は、そこにある森林資源と結びついて木材地場産業が育ってきた。

    林業の補助金制度は、それを日々担当している者すら混乱するほど煩雑だ。

    補助金をもらう条件を決める5機能
    山地災害防止機能 水源涵養機能 保...続きを読む

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