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「天皇」という語がはじめて使われたのはいつか? かつての女性天皇はどのような背景のもとに登場したのか? 1度も「王朝交代」を経ずにきたこの列島の王権のありかたは、世界的にもまれな歴史をもつ。東アジアをはじめ諸外国との関係も視野にいれつつ、卑弥呼の時代から昭和まで、「天皇」の系譜を1冊でたどる。
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Posted by ブクログ
「天皇」という呼称は何故生まれたのか。「王」とはどう違うのか。何故こんなに続いてきたのか。「象徴」としての意味合いは具体的に何を指すのか。 これらの問題は日本国内だけにその原因があるわけではない、ということ。東アジア圏内の日本(という国)のありようを考察して初めて、その回答を得られるということが解...続きを読む説されている。 天皇制の特殊性を他国との比較の中で、歴史的に見ていくことで、日本人の排外意識(排外意識そのものは世界中にあるけれど、日本ならではの特殊性)や極端な地域的中央集権の理由までもが理解できる。 新書版でありながら、とても充実した内容だと思う。
さくさくと読める「天皇」の通史。 特に専門の古代史は、東アジアとの関係を交えながら、大陸の王権との類似・相違を描く。 王権の相続パターンや臣下との関係など、時代によって変遷しながら天皇制を支えるシステムが平易に説明されている。 ただし、近代天皇制に関しては、ページ数の関係もあろうが、かな...続きを読むりあっさりで、個人的には物足りなさを感じる。 最近の、皇室典範改正問題等で、天皇制について少し興味を持った人が読めば、面白いのではないかと思う。
天皇制の歴史の概説。広い視野で書かれながらもシンプルにまとまっていて入門書に適している。あくまで入門書なので、物足りないところ、説明の省かれたところは多々あるが、まあそれを自分で調べていくのが学問だしいいと思う。
[ 内容 ] 「天皇」という語が初めて使われたのはいつか。 「女帝」はどのような背景のもとに登場したのか。 「王統」はどのように受け継がれてきたのか。 練達の日本古代史研究者が、東アジア世界との関係を視野にいれつつ、卑弥呼の時代から現代までを通観し、「天皇」の歴史をたどる。 この列島の王権のありかた...続きを読むを考えるための基本書として最適。 [ 目次 ] 序章 天皇は「王」ではない 1 倭王の時代 2 「王」から「天子・天皇・皇帝」へ 3 唐風の王権への模索と底流 4 東アジアの大変動と古典的な国制・文化 5 武家の台頭とモンゴルの襲来 6 近世の天子と将軍 終章 近代天皇制の諸問題 おわりに 国際的交通と天皇制 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
倭の五王に始まり、天皇号を初めて名乗ったとされる天武・持統、唐風をめざした奈良時代の天皇たち、摂関家に操られた藤原時代の幼帝たち、天皇家簒奪を狙った足利義満、信長・秀吉・家康に相対した正親町・後水尾たち、天皇号を再興させたという江戸後期の光格・・・。そして激動期を過ごした明治・昭和天皇。過去の天皇家...続きを読むの歴史を大急ぎで振り返る力作だと思います。それにしても万世一系の天皇家とはいえ、時代によって何と異なる存在だったのかを痛感します。女性・女系天皇の是非を論じている時代に「天皇とは何だったのか」を改めて考えさせてくれる良い本だと思います。
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歴史のなかの天皇
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吉田孝
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