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Posted by ブクログ 2017年03月21日
何冊目かの山田風太郎。ほんと素晴らしい。ほんとの物語作家だ。これを読んでしまったら、そのへんの小説なんて薄っぺらくて読めやしない。それほどに。
人間の醜さや狡猾さや情念や、様々な人間を描き出すこの物語たち。「誰にも出来る殺人」「棺の中の悦楽」の2編の短編連作が収蔵されている。どちらも面白いが、特に「...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月31日
傑作中編(約200頁)が2つ入ったお得な一冊。
『誰にも出来る殺人』
ボロアパートを舞台にとある部屋を借りた住人たちが、自らの身に起きた出来事を一冊のノートに綴っていき、やがてそれは一本の線になる…
という山田風太郎が得意とするスタイルのお話。
よくもまあこれだけ沢山の種類の人間をかき分けられるな...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月14日
『太陽黒点』が非常に面白かったので、もっと騙されたいと思って購入(笑)
中編「誰にも出来る殺人」と「棺(かん)の中の悦楽」の二本立て。
共通しているのは、恋心を持て余した男の悲しみ、といったところで、
どちらも切なく、やるせないけれど、愚か者の悪あがきがシニカルな笑いを誘う。
■『誰にも出来る殺人...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月18日
「棺の中の悦楽」目当てで購入。「誰にも出来る殺人」はすでに読んでおり、これが山田風太郎得意の書簡体小説だが、「棺」はそうではない。「棺」の方が後に書かれたせいか、初期のミステリ作品に比べ、人物や場面の描き方が丁寧になっているように感じた。もしくは、これまで読んできた作品が、語り手の独白が中心のものが...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月15日
※誰にも〜は廣済堂版で先日すでに読んだので、ここには、評判をきいて手にとった、同時収録の棺のなかの〜の感想を書きます。
すごく面白かった!
主人公が特殊な状況にいるのに、わりと普通の感覚を失わないので、そこに好感が持てた。
期日までに大金を使い切る、というテーマはインド映画にもあったなぁ。人間の夢...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月04日
女って怖いgkbr。読んでる間ずっと薄ら寒さを感じました。
男を手玉に取る女達の恐ろしさやエロティシズム、業をまざまざと描写した中篇2編を収めています。
最初の「誰にでもできる殺人」は、とあるアパートの一室に越してきた男が、押入れの隙間に隠された一冊のノートを見つけることから始まります。
そのノー...続きを読む
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