空想の補助線――幾何学、折り紙、ときどき宇宙

空想の補助線――幾何学、折り紙、ときどき宇宙

2,970円 (税込)

14pt

4.0

「特殊とも特異とも言いがたいのに、どうしても惹かれてしまうようなこと。わたしの場合、そうした感覚が、特定の図形や数にも生じることがある。個別の図形や数を愛でる感覚で、それはわたしにとってきわめて具体的なことなのである。このエッセイ集は、そのような図形や数好きとして、そして、美術・文芸好きのつぶやきとして、さらには、歴史上最も古い数理科学の末裔である天文学の一端にたずさわってきたエンジニアとして、頭の中に浮かんだあれこれを書き留めたものである。」話題は、紙飛行機やパスタの形の機微、巨大望遠鏡、数学の難題の折り紙による解法、「無限」の御幣、などなど幅広い。どの一篇にも先達たちの考究への慎ましやかな眼差しがあり、温かいユーモアが漂う。世界と幾何学の味わい深い関係をやわらかな補助線で浮かびあがらせる逸品ばかりだ。

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空想の補助線――幾何学、折り紙、ときどき宇宙 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自然科学、なかでも数学を扱ったエッセイ集というのはなかなかお目に掛かれません。著者は折り紙研究科にして天体観測も生業にしているという博識ぶりを発揮して、幅広いトピックスのエッセイを書き上げています。
    折り鶴、御幣(神社で神職がお祓いの時に使う)と無限、パスタの形状(立体の螺旋)このあたりのトピックス

    0
    2024年04月01日

    Posted by ブクログ

    世の中には思いもよらないような人がいるものだ。天文台のエンジニアであり、かつ折り紙研究家、さらに博識ぶりや文才も疑いがない。はじめての(折り紙の本ではない)著書ということで少し手探りで書いているような感触もあるが、それにしてもなんと軽やかなエッセイを書くことか。数学の中でもとりわけ図形が苦手なわたく

    0
    2024年03月02日

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