ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
「1秒遅れの時計は永遠に合わない。しかし、止まっている時計の針は必ず合う」。現代人はインターネットやSNSを駆使して「最新の情報」を追い求めるが、すべての情報はどんなに速くても「1秒遅れ」で届く。一方、止まった時計は一日に二度、正確に“今”を指し示す。未来を見通すには、現在を追いかけるより過去を振り返るほうが有効なこともある。週刊新潮の看板コラム『夏裘冬扇』待望の書籍化。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
連載記事集とは買ってから知ったが、内容は題名の通りだったので良かった。 難を言えば、トーンが暗い。終始悲観的に思えるところかな。 けど、面白かった。続きを読みたいです。
音楽から政治思想まで守備範囲の広い片山杜秀氏が「あの」週刊新潮に「夏裘冬扇」というコラムに書き続けたものをまとめた新書です。 氏の音楽評論はあちこちで見かけておりましたが、本業の政治思想で「未完のファシズム」を拝読し、プロの学者の凄みを感じさせてもらいました。ビジネスの世界で生業を立ててきましたが、...続きを読む本当にわかっている人は、どんな難しいことでも優しく説明できるという特徴があります。この本は、その見本のようなもので、よくよく読めば背後に膨大な知識量があるのに、実に平易に説明されています。さらに読者層に合わせて脇道の話題も取り込んで、過去の歴史を軽妙な文体で書かれているので、歴史認識の薄い若者たちに有益な本ではないかと思います。冒頭の天皇制度の論考は、憲法の成立事情を含めて明治の先人たちの視野の広さには、改めて尊敬の念がわきます。
週刊新潮の名物コラム「火裘冬扇」から。 筆者の知識力には驚かされる。斬新な視点は通常のテレビや新聞報道とは一線を画する。ちょっと右寄りな気もするが。
一個一個は面白く、知らない話も多かったのだが週刊誌のゴシップ記事のような雰囲気が合わなかった。ちゃかして終わりというか。こちらも真面目に読む気が失せてしまったのがもったいないなと思った。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」、「歴史は繰り返される」など歴史を学ぶことの重要性を問う言葉や文面は多く存在する。私も学生時代は歴史の授業が好きで、大学は法学専攻だったが一年次は西洋史や宗教史などの授業が1番面白かったのを記憶している。歴史といえば山川出版の教科書に慣れ親しみ、用語集などは凡そ...続きを読む試験では過去大学入試出題頻度の最も低いレベルまで暗記したりしていた。歴史を学ぶなら日本史は自国の歴史を深く知るという点では馴染みやすく日本のよく知る地理と相まって、聖地巡礼とまではいかないが、旅行する際の一つの楽しみにできたりする。だが私は世界史が大好きだった。地球という広大な土地で地球の裏側で発生した出来事が海を越え大陸を吹き抜ける風の様に日本まで届いてくる。日本だけではない。世界中で発生している出来事がまるでドミノ倒しの様に駆け抜け互いに影響し合っている関係の深さを改めて知ったりもした。沢山の覇者が生まれ国を統一し、また外部から敵に襲撃され滅んでいく。国の危機に際しては決死の外交が行われ起死回生や裏切りなど、どの歴史もドラマチックでワクワクするものばかりだった。前述の言葉が示す様にどの歴史的な出来事を見ても何処となく場所を変え時代を変えて同じ様な出来事が繰り返されている様にも見える。人は何度でも同じ過ちを繰り返すし、当の歴史を作った本人が生きている間ならまだしも、子孫の代には、それが忘れさられてしまうのか、また同じ様な出来事が起こる。逆を言えば、歴史の過ちを研究し原因と再発防止策が採れれば同じ轍を踏まない様に進む事ができるはずだ。実際には世界中が同じ動きをするわけでもなく、統治者は代わる代わる変化を続けるから、無理な事ではあるのだが。だが人間は洞窟の壁にも石にも発明された紙にも何かを残そうとしてきた。そうして歴史が記録され続けてきたのは、後から生まれてくる人々に同じ過ちを繰り返さない様にとの警鐘を鳴らす想いが含まれていたのかもしれない。勿論、太平洋戦争を記録した戦史業書や古くは日本書紀、古事記など歪められた記録や権威を表す事が目的に含まれる事も多々ある。 本書は筆者が週刊新潮に掲載してきたコラムを纏めたものであるが、現代に起こっている出来事を歴史に当て嵌め準える事で前述した様な「歴史が繰り返されてる」事を伝え、そして将来がどうなるか予測するものだ。とは言え毎日書き溜めた様なものだから、大袈裟に語るというよりは、「そう言えばこんな事が過去にもあったな」といった感じで、平易で解りやすい言葉で伝えてくれる(内容は勿論、よくこんな事に紐づくなと感心しきり)。帯に「未来へのヒントは過去にある」が示す通り、膨大な歴史の中から、まさにどハマりの出来事を見つけ出して示してくれる点で非常に楽しく読める本である。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
歴史は予言する(新潮新書)
新刊情報をお知らせします。
片山杜秀
フォロー機能について
「新潮新書」の最新刊一覧へ
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
音盤考現学 片山杜秀の本(1)
音盤博物誌 片山杜秀の本(2)
安倍晋三のいない保守
鬼子の歌 偏愛音楽的日本近現代史
革命と戦争のクラシック音楽史
片山杜秀のクラシック大音楽家15講
完全読解 司馬遼太郎『坂の上の雲』
国の死に方
試し読み
「片山杜秀」のこれもおすすめ一覧へ
▲歴史は予言する(新潮新書) ページトップヘ