炉辺の風おと

炉辺の風おと

1,760円 (税込)

8pt

〈山の深みに届いた生活〉に憧れ始まった八ケ岳の山小屋暮らし。
石造りの暖炉に薪をくべ、揺らめく炎の語りに耳を傾ける。
山庭の細い涸沢には雪解け水が流れ、鳥や草木が刻々と季節のうつろいを告げる。
自然界とのいのちの交流を通し、私たちの〈新たな日常〉を探る、地球視線エッセイ。

毎日新聞「日曜くらぶ」連載2018年4月~2020年6月掲載分を収録。
※電子版オリジナル!新聞連載時の小沢さかえさんによる全挿絵をオールカラーで収録しています。

...続きを読む

炉辺の風おと のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    梨木香歩さんのエッセイ
    八ヶ岳での山小屋探しからはじまる。
    贅沢は論外、本格ログハウスも身の丈に合わず、
    新建材だらけもちょっと‥‥‥
    とか、このエッセイ全体を通しての、価値観、本質に通じる部分かな。

    冬の八ヶ岳おろしは凄まじく、
    「あの突風具合ときたら。漫然とただ吹いていると言うのではなく、とき

    0
    2023年09月13日

    Posted by ブクログ

    本当に大好きだなぁ

    p.115 昔された質問に、ようやく答えられる時が来たのだと思う。
    のところが、じわっときた。

    0
    2023年09月02日

    Posted by ブクログ

    八ヶ岳の裾野の山小屋で過ごす時間を軸に、動植物や自然と自分のくらし、父、人生の終わり、言葉と政治など、身の回りのことを語るエッセイ。

    梨木さんはいつも、表層を一枚ずつ剥がしてその深層まで描きこむようなお話を書く人だと思っていて、エッセイは「渡りの足跡」以来であまり読んでいませんが、こちらは小説と同

    0
    2023年08月10日

    Posted by ブクログ

    静かで豊かな文章で、読み終えるのがもったいなくてゆっくりゆっくり読みました。手元に置いておきたい一冊です。

    0
    2023年08月03日

    Posted by ブクログ

    自然を題材にした小説やエッセイを多く書いている梨木香歩さんのエッセイ集。最近新聞に連載したものを刊行したもの。西欧の紀行文や様々な場面での動植物の細やかな観察眼は、自然に対する造詣が深く尊敬の念を覚えています。
    今回のエッセイの内容は、梨木さんの普段の生活に根ざしたものや家族に関することも含まれてい

    0
    2022年09月20日

    Posted by ブクログ

    とても静かで心に静寂がおとずれる本。

    言葉遣いが独特で、まさに丁寧に紡いでおられる。
    著者の自然への愛と敬意がひしひしと伝わる。

    文章からだけで、火の暖かさ、厳しい寒さ、自然の驚異と凄みが全て伝わってくる。

    冬の夜にすごくおすすめです。

    0
    2022年01月07日

    Posted by ブクログ

    読み始めてすぐ、思わず自分の通えそうな地域の別荘を探してしまうぐらい魅力的な炉辺のお話で、「これは何回も読み返すことになる」と確信しながら読んでいた。
    勿体なくてちびちび読んでは置き、読んでは置きしてたが、久々に開いて読んだのが「秘そやかに進んでいくこと」

    お父様の介護の話かな…と読んでいたら違っ

    0
    2021年10月07日

    Posted by ブクログ

    暖炉の薪に火を入れるような
    真剣さと、暖められる緩やかさを持って読み進めた。

    片手間には読めない、一つ、一つ
    心に響く。

    自然との向き合い方、
    動物たちとの関わり方、
    ものとの付き合い方、
    生と死の見つめ方、
    そして、今、コロナ禍に
    どう考えて、時を過ごすのか。

    たくさんの気づきがあった。

    0
    2021年05月22日

    Posted by ブクログ

    読んでいて、体の奥底からふつふつと温められているような気がした。
    激しい言葉や暴力に訴えなくても、人は人を「焚きつける」ことができるのだなあと実感。

    0
    2021年03月02日

    Posted by ブクログ

    梨木香歩さんのエッセイを読むと、どの文章も、厳しく鋭く突き刺さってくるようだ。辛くなることもある。
    なにかを感じずにはいられない。感じなくてはならない、このまま読み飛ばしてはならない。非常に覚悟を問われるのだ。

    ———

    自分が死んだ後も世界はなくならない、自分だけが消えるのが怖い、といった感情は

    0
    2020年12月15日

炉辺の風おと の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

梨木香歩 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す