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女性を下の名前で呼べない。「二子玉(にこたま)」と言いたくない。可愛げある「隙(すき)」が作れない。そして、この本のタイトルがやっぱり気に入らない――。世の中と折り合えない「不器用すぎる芸人」ふかわりょうが、日頃から抱く些細な違和感をタネに縦横無尽に持論を展開。ここで出会ったのも何かの縁。その独特なこだわりに呆れつつも、くすりと共感してしまう、歪(いびつ)で愉快なふかわワールドをご堪能あれ。(解説・綿矢りさ)
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Posted by ブクログ
世間とのズレを感じる筆者に対して非常に共感を持てた。自分が何者であるかを考えさせられた。非常に共感できる本のタイトルが世の中と足並みが揃わないというのは非常に皮肉である。本の中身はとても救われるがこの内容に救われる私も世間と足並みが揃っていない事が分かり余計に苦しみから解放されない。
こじらせ芸人ふかわりょうのやさしく頑固なエッセイ。 こじらせ、と言うけれど 世の中の大半が 疑問に思っても考えるのが面倒でスルーしたり ただそういうものだと受け流すことに対して しっかり自分の意見を持って疑問を呈す。そうすると時間もかかるし歩幅も小さい。 だから周りから見た時にめんどくさいこじらせた...続きを読むやつになる。 拗らせてるやつは、めんどくさいけど ちゃんと自分の意思や思考があるやつなんだ。たぶん。 わたしも世の中と足並みが揃わない。 いくつか挙げてみた。 ●させていただきすぎる現代人 ●今更聞けない、がどうしようもなく嫌い ●マッチングアプリで会うのは恋じゃない ●付き合えないのではなく付き合わないだけ ●年下の女と良い思いをしようとするキモおじさん共
バンダナしてた頃の印象が強くて苦手だったけど 彼が感じる世の中に対する違和感に妙に共感して それを文字に起こせるのってやっぱり ふかわりょうの才能だなって思った。 とても読みやすいエッセイで クスッと笑える話から だんだんただの愚痴の羅列に聞こえてくるんだけど 私が普段ぼんやり思ってることを うま...続きを読むく言語化してくれててすごくスッキリする。 言ってることほぼ間違ってないと思えてくるマジック。 特に「河川の氾濫」の話はなるほどだった。 不満を不満で終わらせず ちゃんと掘り下げて考えてるとこが凄い。 彼の人柄のようにゆるーく読めるのも良くて 人におすすめしたくなるエッセイ。 ふかわりょう、好きになった。
きっと読めば8割の人が確かにな〜って共感できる本。 日々流れる日常でこの視点で着目して言語化できるってすてき。 エッセイが好きになれる一冊
府川さんの本は初めて。学生時代は長調だった(明るかった)のは知らなかった、意外。どの話もなんとなく分かって、共感できて、私もどっちかといえばそっちの人間(府川さん寄り)なので面白かったです。クスッと笑えて癒されるエピソードもたくさんありました。
うーむ ふかわさんポイと言えば そうなんだけど、 爆笑するようなエッセイではない。 ふ〜ん、 なるほどね、 こんな事思ってるんだぁ… 理屈ではないかもしれないけど、 いろんな事をこねくり回して、 説明してくれているんだけど、 あまり共感できない。 そうか、 タイトルどおりと言うことね。
初婚ではフェアレディZのような男性を選ぶのに、離婚すると、次はカローラのような男性と再婚する女性を見かけます。なぜ1回目でカローラの魅力にきづけないのか。 は笑ってしまった
学生時代の陽気でキラキラしてたふかわさんが想像できない。タイトル溺れる羊でもよかったかも。ポルトガルもアイスランドも行ってみたいなー。
子供の頃はモテモテでみんなのヒーローだったのに、芸人になったら思いの外呻吟して拗らせていく(けど挫けない)ふかわりょうさんの飾らない主義主張。
私が中学生の頃、同級生に勧められ、長髪に白いヘアバンドという出で立ちの著者を深夜のブラウン管で目にしてから随分と月日が流れ、まさか著作を読むことになろうとは当時の私は夢にも思うまい。前半はタイトルの示す通り、世間とのズレに悩まされる著者の日常が愉快に描かれているが、中盤以降は著者の真面目で実直、そし...続きを読むてロマンティックな人柄が全面に出ており、本書に【お笑い芸人】らしいエッセイを期待した私としては、少々【コレジャナイ感】を抱かずにはいられなかった。然し乍ら、知性と優しさに満ちた文章で、これはこれで悪くなかった。
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世の中と足並みがそろわない(新潮文庫)
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