鬼の跫音

鬼の跫音

550円 (税込)

2pt

刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており……。(「ケモノ」)同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが……。(「悪意の顔」)心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚愕必至の衝撃作!

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鬼の跫音 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年10月30日

    全編残すことなく全てのシーンが暗くて冷たくて異様。シンプルかつ無駄のない文章で描かれる底気味悪い6つのストーリー。
    最後は毎回どんでん返し。予想できてしまうところも多かったけどそれでも満足できる面白さでした。

    鬼という言葉の語源は「隠(オヌ)」、つまり目に見えない存在を指す言葉だそうで、語源の通り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月10日

    2006〜08年にかけて『野性時代』に掲載された作品を
    まとめて単行本化された、初の短編集。
    デビューからまだ2年、からの作品だから驚き。

    6つの物語からなる本作。
    どれも仄暗い物語ですが、
    不思議で幻想的なアプローチに一気に惹かれました。
    それぞれの作品が一筋縄ではいかず、
    必ず驚かせてくれると...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月25日

     ファンタジーとホラーの中間って感じがして、凄い不気味で良かったです。それだけになんか実際にありそうで怖いなと思いながら床につきます。

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    Posted by ブクログ 2020年12月16日

    ホラー短編という括りでは、個人的は非常に好みの類い。不気味で少しグロテスクな世界観が良いが、読み疲れないライトなボリュームもまた重要かもしれない。
    『悪意の顔』は怪しい畳み方も含めて特に秀逸。

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    Posted by ブクログ 2024年01月27日

    これも友人Kからお下がりでもらった一冊。

    久しぶりに道尾秀介の作品を読んで思ったことは、道尾秀介の情景描写の美しさ。

    その場の音や色や空気がまるでここにあるかのように感じられる彼の文章がやっぱり好きだと思った。

    構成は、6つの短編集。
    それぞれは独立しているけれど、パラレルワールドのようでどこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    おもしろかった…!
    冬の鬼など皆さんはどう解釈したんだろ?ってお話がいくつかあって
    解釈座談会とかやりたくなる気持ちになりました。
    個人的には悪意の顔が一番すき。

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    Posted by ブクログ 2023年10月03日

    人のなかには、最初から眠っている鬼がいて、それが6人のSをきっかけにして、少しずつ目覚めていく物語。
    自分にとって妬ましい相手だったり、唆してくる相手だったり、異常な愛への執着をうむ相手だったりする。
    きっと誰にもSはいて、自分がいま、どの段階の鬼なのかはわからない。
    ゆえに、この物語は哀しく恐ろし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月01日

    ダークファンタジーゴシックホラー?狐につままれたような、不思議な気持ちになる話ばかり。きついけどケモノ(漢字出ない)が一番好きだったかな〜冬の鬼も素敵。

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    Posted by ブクログ 2022年10月18日

    「道尾秀介」の短篇集『鬼の跫音』を読みました。

    「道尾秀介」作品は2年ちょっと前に読んだ『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb』以来なので久しぶりですね。

    -----story-------------
    謎の男「S」が仕掛ける6つの罠。

    刑務所で作られた椅子に奇妙な文章...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月15日

    見事な狂人達。暴走系と違う、静かなる美しい狂気達を楽しんだ。

    どの作品も好きだが、個人的には「冬の鬼」がお気に入りだ。恐らく誰もがやるであろう読み終えてからの逆読み...勿論私もやりました。
    どの作品にも当て嵌るのだが、短い中でのストーリーを時系列や綴り方でここまで物語に没頭させる手法が凄い、秀逸...続きを読む

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