ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
人気連載から映像化作品まで、マンガのキャラクターを翻弄する「運命」の物語を、グリム童話などの伝承文学研究の視点から解釈する。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
現代の人気漫画をモチーフ論と構造分析の考え方を駆使して分析した本。 取り上げられる作品は以下の六つ。 ・荒木飛呂彦『岸辺露伴は動かない』 ・ヤマシタトモコ『さんかく窓の外側は夜』 ・野田サトル『ゴールデンカムイ』 ・冨樫義博『HUNTER×HUNTER』 ・荒川弘『鋼の錬金術師』 ・吾峠呼世晴『鬼滅...続きを読むの刃』 実は、どの作品も読んだことはない。 そんな読者にも、本書は非常にわかりやすかった。 モチーフから作品を分析する研究は、これまでにもたくさんある。 実はいくつかそういったものも読んだことがあるが、なんかしっくりしないものもあった。 どういう方法論なのか、なぜそのモチーフを取り上げるのかがわからず、何となく恣意的な分析のようにも思えてしまったから。 本書では、モチーフを「ストーリー(物語の内容)に影響を与える「記号的意味」を持つもの」と規定する。 筆者の挙げる例では「いばら姫」(眠りの森の美女)の、「子どものいない王と王妃」「水浴び」「カエルの予言」などなど。 「カエル」は「多産」、「水」は羊水のイメージからも女性性という「記号的意味」を持ち、これが「いばら姫」の誕生というストーリーにつながっていく。 何をモチーフと認定するかには「ストーリー」への影響力の他、ジャンル、文化、それからその作品の固有性も考慮する必要があるとも述べている。 もちろん、それでも恣意性が排除できるわけではないだろうが、自分としては大分納得できた。 個別の作品の解釈については、作品を読んでいないので何とも判断できない。 でも、キャラクターたちが何に動かされているのか、生や死にどう向き合うかといったことがそれぞれ浮かび上がってきて、それはそれで面白く読めた。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
キャラクターたちの運命論
新刊情報をお知らせします。
植朗子
フォロー機能について
「平凡社新書」の最新刊一覧へ
「雑学・エンタメ」無料一覧へ
「雑学・エンタメ」ランキングの一覧へ
鬼滅夜話 キャラクター論で読み解く『鬼滅の刃』
「植朗子」のこれもおすすめ一覧へ
▲キャラクターたちの運命論 ページトップヘ