星に願いを

星に願いを

1,584円 (税込)

7pt

花実母娘のルーツとなる祖母の壮絶な人生譚。

花実は中学三年生となった。進路を考える年頃。そして、ほんのり初恋の気配も。そんなある日、花実の母・真千子がひったくりの被害に遭う。その事件から、花実は「金」に対しての意識がより強くなり、よりシビアな中三となる。事件の犯人が判明するが、それは予想外のほろ苦い結果に。
そんなある日、見知らぬ女性から祖母タツヨの訃報が届く。以前「太陽はいつもひとりぼっちだ」と言い放ち去って行った祖母。そして、その女性からタツヨの日記を渡される。そこには、暗く辛い昭和を生き抜いてきたタツヨの長い長い凄惨な人生が刻まれていた。それを読んだ花実は・・・・・・。
前半と後半ではまったく違う世界を味わえる作品。本当に二十歳の著者が書いたのだろうか、と驚く展開、描写。著者のまったく新しい一面を見ることが出来る渾身の長編小説です。

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星に願いを のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    題名の意味を知り感動
    言葉は暴力よりも強く鋭利なものなんだろう。
    諸刃の剣、と似たようなものだと思った。
    毒にも薬にもなる、形のない音。
    それが言葉だと思った。

    続編になるにつれてだんだんと重い話となっている。しかしそれと同時に生きることの素晴らしさや「生きたい」と思える原動力になっていく。

    0
    2024年04月15日

    Posted by ブクログ

    田中さんシリーズ。
    おばあちゃんの思いが痛いほど伝わってきた今作。
    「金の星」も人の優しさが時には辛く感じる。香川くんには幸せになってほしいな。
    二十歳になった鈴木さんの世界観は、更にパワーアップ。天才か。

    0
    2024年04月07日

    Posted by ブクログ

    14歳でデビューした著者もすでに早大生。文章の上手さに磨きがかかり、プロットと表現力にも益々円熟味が加わってきている。表題作のタツヨさんの日記で語られる過酷な人生と、娘・孫娘を思う心情の表出に涙なしで読めない傑作。代表作を更新し続ける著者だが、全く違うジャンルの題材でも書いてもらいたいものだ。

    0
    2023年11月14日

    Posted by ブクログ

    14歳でデビューした鈴木るりかさん今作で成長を感じました。『金の星』は抱腹絶倒的な話ぶりに読む手が止まらず大好きな花実ちゃん大活躍。『星に願いを』の祖母のタツヨの日記に喜怒哀楽の話に感動のしっぱなしでした。そしてラスト近くの賢人の推理に次回はミステリー仕立ての作品に期待します。あなたも読んで震えて下

    0
    2023年10月18日

    Posted by ブクログ

    滅多に付けない星満点だよ、るりかちゃんは天才小説家だよ。20歳でこの文才……「さよなら田中さん」の続編だが、発売日に一気読み!面白くて切なくて、本題「星に願いを」は、おばあちゃんの過去が明かされ、泣けて泣けて。賢人の最後の言葉も良かった…震えた。田中さんシリーズ全部読み直そう。金の星の方も良かった…

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    2023年10月17日

    Posted by ブクログ

    重い、あまりの辛さに読んだ後落ち込むくらいに。
    人と人、些細な言葉で相手を傷つけ、一生を後悔と自責の念で過ごしたおばあちゃん。
    花ちゃんの日常にも繋がる負の連鎖。
    最後の謎解きが当たっていても違っていても何も変わらない、辛い。
    これを若い作者が書いたことに驚き。

    0
    2024年04月07日

    Posted by ブクログ

    「老後は、子育ての成績表ですよ」という言葉をラジオで聞き、自分の今を思う花実の祖母。彼女の日記に圧倒された。多くの悔恨と諦めようとする中での少しの期待があった。そうなった理由がまた悲しく、どうしようもなかったのかもしれないが、自分がやって来たことへの始末のつけ方は、それでよかったのではと思った。負の

    0
    2024年03月11日

    Posted by ブクログ

     るりかさん2冊目。「14歳、明日の時間割」は面白かったなぁ。
    今回も実に軽妙なテンポの良い文体で、時に声をあげて笑いながら読んだ。
     おばあさんの日記からはがらりと様相が変わりました。夏目漱石の「こころ」のような。20歳前後の女子大生が書く小説とは思えない内容です。思わぬ展開に戸惑いながら1日での

    0
    2024年01月24日

    Posted by ブクログ

    鈴木るりかさんの本は初読みでした。ラジオで紹介されていて読んだのですが驚きました。この歳でここまで深くものを見る眼があるんだと。
    どんどん引き込まれて、花ちゃんのお祖母さんとお母さんの辛い過去に打ちのめされ、賢人君に少し救いを見る。本当にいい本でした。
    デビュー作から読んでみたい作家さんです。

    0
    2024年01月23日

    Posted by ブクログ

    鈴木るりかの星に願いをを読みました。
    私を月に連れてっての続編です。
    今回は、鬼ばばあのお祖母さんが亡くなり、その残された日記が主な内容です。
    前回で鬼ばばあの中にもおやとと思わせる部分があったのですが、それを裏づける日記の内容でした。
    やっぱり映画になって欲しいかも(^-^)

    0
    2024年01月04日

星に願いを の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    256ページ
  • 電子版発売日
    2023年10月17日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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