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お節介を焼くのは、暇だからだ――海と山に囲まれたこの町で、今日もたくさんの猫たちが人間の恋を見守っている。「オレと、つき合ってくれませんか!」「いや、無理です」憧れの年上女性に失恋した大学生の渉。「前に進むって、なんだと思う?」大切な恋人の“不在”にもがき続けている会社員の千咲。苦しくて、切なくて、でも時々うんと幸せで、諦められない…。『交換ウソ日記』著者が贈る不器用でかっこ悪くて愛おしい、書き下ろし恋愛連作短編集。
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Posted by ブクログ
猫が沢山住んでいるのどかな田舎町。 そこに住む猫と人間と恋の連作短編。 1章は大学生男子の片思いのお話。 2章は結婚が決まった働く女子のお話。 3章は同性カップルのお話。 4章は推しに愛を捧くおばあちゃんのお話。 5章は。。。 読む前はもっとほんわかしたハッピーなお話が多いのかなと思ってたら違って...続きを読むた。切ない話が多かったし5章は読んでてすごく苦しかった
ねこ町1丁目から4丁目まで、違った恋愛模様を描いている。 ねこ町、というのはねこがたくさんいる町で、 町の人たちを守っているねこ達なわけである。 のんきそうで、あるいは懐くふりをしているが、実は見守っていたり、助けたりと、 彼ら(ねこたち)とても忙しいのだ。 構成が面白く、読み進めていくと、短編かと...続きを読む思いきや、あれあれ?つながっていることに気づく。 ねこってこんなことしてたな…と仕草に共感してみるけれど、実は、自分たちもこんな風に見守られてたのかも?なんて錯覚を覚えてしまう。 最終章まで気が抜けず、再読してもいいかなと思いました。 章ごとのタイトル下にイラストが描かれていて、それがキーワードになっている。
作家名を隠されたってわかる。これは櫻いいよが書いた物語だ。 かわいそうって決めつけないで。 クソ野郎を好きな気持ちが消えてくれない。 あなたのすべてを所有したい。 前になんて進みたくない。 大人だけど大人だって大人だからこそどうしようもない気持ちを抱えて生きている。 そこに猫さまが寄り添って...続きを読むくれたら最高だよね。 登場する猫さまがどれも愛おしく、人間てしょうもないなと思いつつもおせっかいをやいてくれる彼らがとってもすてき。 わたしもこんな街で猫さまに、おまえまた来たのかよ、おやつとかもってねえの?気が利かねえななんて、チラ見されながら暮らしたいものです。 そして、解説の言葉がとてもあたたかくてすき!ってなっちゃった!
櫻いいよさんは学生向けの作品が多いというイメージだったので、(実際、けんごさんに紹介された作品が中高生のあいだでバズった…らしい)ちょっと自分には合わないかなーと思いつつも、エンタメ作品が読みたかったので購入。 登場人物たちが社会人ということもあり、不倫だったり同性愛がテーマになっていたりと、予想...続きを読むに反して大人向けな小説だった。 猫は作品の世界観を独特にするための隠し味的な役割を担っており、それを除いてしまうと作品そのものは悪くいえばよくある恋愛小説といったところかなという印象。 正直ものすごく印象に残るかと言われればNOだけど、少なくとも退屈はしない良作だった。 というわけで☆3つ。
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