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「10円玉を持っていないか」謎の言葉を言い残し、クラブ経営者が殺された。彼には麻薬取引の疑惑が…。この不思議な事件に挑戦するのは、小笠原諸島から初めて都会にやって来た天地龍之介!IQ190の頭脳とちょっとズレた感性で解決する、痛快名推理集!
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Posted by ブクログ
IQ190の天才、天地龍之介が解き明かす不思議な事件の数々。 天才なのに常識は皆無、というキャラクターの作りこみと、ワトソン役(というか、完全にお守?)にさせられたいとこの組み合わせ。 氏の緻密な計算がビシビシ伝わってきますなぁ(←そんな見方するんじゃありません!!) かくいう私もその計算に...続きを読む乗せられてるんですが(笑) 気負わずに本格ミステリを読める秀作です。
2008/9/8 ジュンク堂三宮センター街店にて購入 2011/12/10〜12/14 出版順は違うがどうやらこれが龍之介シリーズの最初。 龍之介が小笠原諸島から出てきて,フィリピンにいる後見人の中畑氏を訪ねていくまでを連作短編の形で綴る。一話一話で謎を解きながら,一つの大きなストーリーになっており...続きを読む,その過程で龍之介や従兄弟の光章らのキャラが浮きだってくる。 柄刀作品との相性が悪い私ではあるが,このシリーズは面白く読める。パズラー的要素が強いからであろうか。
天地龍之介シリーズの一作目の短編集。どの話も柄刀一ワールド満載。どれも長くないからさっくりと読めるんだけどちょっと物足りなさはあった。個人的には「銀河はコップの内側に」と「ダイヤモンドは永遠に」が好みかな。
「ミダスの河」を読んで、龍之介シリーズを知りました。 面白そうなので読んでみました。 まだ一冊目なので他のも読んでみようと思います。
出てくるキャラクターが、みんな若くて、なんだか面映ゆい。書かれたのが結構前だからかも。 このシリーズに興味を持った短編アンソロジーの頃の話になれば、もうちょっとスマートな感じがして、スルスル読めるかも。
ある日一緒に暮らし始めるはめになってしまった従兄弟。 彼を本来引き取るための人物に渡すため、東奔西走する主人公と 普通の常識はほぼないのに、妙な事だけ良く知っている従兄弟。 目次を開くと、結構な話があるので、長い殺人もの? と思いきや 1話完結でさっさと終了してしまいます。 そういう点では読みやす...続きを読むいかと思われますが 化学が嫌いな人にはちょっとお薦めできないかも? それの仲間のような説明が、がしがしとでてきてくれますw 飛ばして読むか、適度に受け流していけば それほど苦にはなりませんが。 どうでもいい知識と、へぇ…という知識が ちょっと手に入る内容、です。
「10円玉を持っていないか」そう言い残してクラブ経営者が殺された。彼は麻薬取引の疑惑を持たれていたが、右手にはなぜか1円と50円の硬貨を握りしめていた。この不思議な事件に小笠原諸島から初めて都会にやって来たIQ190の天才天地龍之介(あまちりゅうのすけ)が挑戦する。科学者並みの頭脳とちょっとズレた感...続きを読む性で、快刀乱麻の名推理を披露する新世代の名探偵、ここに誕生!
シリーズ1作目。短編集なのでサクサクッと読めました。龍之介と光章の年齢がしっくりこなかったかな。設定された年齢よりもっと若い印象を受けました。 ミステリーのトリックというと、コレというのはなかった気がしますが、1つのシリーズ、物語としての今後の展開がどうなるのかなという点で興味を持ちました。
小笠原諸島から初めて都会にやって来たIQ190の天才,天地龍之介が活躍する短編集。ワトソン役の光章や,光章の会社の同僚で,一美などが登場する。個々の作品の所感は以下のとおり エデンは月の裏側に 龍之介が世話になる予定の中畑さんを見つけるために訪れた未来企画総合研究所で殺人事件が起きる。屋上で能...続きを読む戸という男性と前島という男性が小競り合いをしていたが,能戸という男性が落下する。その背中には矢が刺さっていた。真相は,屋上から落下している最中に,遠隔装置で矢を放った前島が犯人だったというもの。トリックは何それという感じのチープなものだが,容疑圏内から逃れようとした前島の心理的な工作はやや見るべきものあり 殺意は砂糖の右側に 毒殺もの。ラストイン・ファーストアウト現象とミラクルフルーツがトリック。ミラクルフルーツは,酸っぱいものを甘く感じるというフルーツであり,これを皆に飲ませ,酢入りのコーヒーを飲ませることで,アリバイを得ていた。標題作だがトリックは平凡。 狂気は死角の奥底に ナイトクラブで起こった殺人。凶器の隠し場所がメイントリック。すりガラスを食用ガラスに入れて隠していた。凶器を隠した理由は,凶器に血がついていたため。 50円玉が4グラム,1円玉が1グラム,10円玉が4.5グラムであることを利用して麻薬を図っていたが,重さをごまかしていたのがばれたのが動機。 銀河はコップの内側に 龍之介を預かる予定だった中畑さんという研究者を捜すためにフィリピンを訪れることになった龍之介と光章。一美の知り合いの子どもも連れていくことになった。フィリピンに向かう飛行機の中で殺人事件が起きる。トイレでマーカーのインクをまき散らして殺害されていた女性。血を隠すためではなく,ネックレスの飾り玉の代わりにガラス玉を使うためにマーカーを分解していたいうオチ 夕日はマラッカの海原に フィリピンについた龍之介と光章がガイドのラモスとともに事件に巻き込まれ,ラモスが殺害される。真相は,ラモスの殺害こそが目的であり,義眼だったラモスの義眼に火薬が仕込まれていたというもの。いやいや,いくらなんでもこれは…。ミステリとは言えないような作品 ダイヤモンドは永遠に フィリピンから一美に電話を掛け,一美と兄が事件に巻き込まれたことを知る。密輸されたダイヤが見つからないという。ダイヤの隠し場所は,ドアの掘込錠の中だった。 あかずの扉は潮風の中に 光章達が捜していた中畑が,密輸に関係しているのではないかと疑いを掛けられる。中畑が密輸に関係する情報を聞いていたのは,密輸犯が利用していたパイプのモールス信号を聞いていたからだったというオチ 全体を通じて,ミステリとしては弱く,キャラクターの雰囲気を楽しむべき作品といえる。非常に軽い作品なので,寝る前や通勤電車で気楽に読むべき作品。期待せずによめば,そこそこは楽しめるかも。★3で。
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殺意は砂糖の右側に―天才・龍之介がゆく!
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