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社会には競争が溢れている.勝者たり得る者はごく一握りにすぎず,多くの人は敗者になることをまぬかれえない.敗者が「敗者」の立場のままでも生きていける社会は可能なのか――.ノンエリートがノンエリートの立場のままで生きていける社会を可能にする試みこそが労働組合運動だとする著者が,その真髄を語る.
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Posted by ブクログ
労働組合運動をいかに再生できるか。 そのヒントとなるエッセンスが詰め込まれている。 労働組合について多少知っていないと難しい箇所もあったので、 また勉強し直して読み直したいと思う。
マクロ的な視点で労働組合の内外の歴史が語られている。今の企業内組合の問題点など。その意味では読む価値はあるが、残念ながら課題に対する解決策が語られていなかった。著者の主観でよいので、何か提案があればよかった。
比較的組合運動の盛んな業界に勤めているのだが、「組合運動なんてもう時代遅れでしょー」なんて正直思っていましたので、この本はすごく面白く読めた。私がやらされてきた組合の活動は、単なる経営側との仲良しごっこだったんだなってことがよく分かりましたよ。 日本の労働者が、いかにお上のいいように働かされているの...続きを読むかがすごくよく分かった!そりゃ食べていくためには働かなきゃならないけど、自分の人生なんだもの、経営者や上の人のいいように働かされる謂われはない。もっと働かせ方に対して意見をしてもいいはずなのに、なぜか言いなりな日本の労働者…。(もちろん企業だけではありません、公務員さんもです。) 一番目からウロコだったのは、組合は個人の労働環境改善のためだけに活動するのではなく、本来は、社会全体の労働機会均等のために活動するもんだということ。残業を無くし一人ひとりの労働時間を減らすことは、その分を他の誰かに回すことでワークシェアリングする、という意味があったんですね。言われてみれば当たり前なんだけど。
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労働組合運動とはなにか 絆のある働き方をもとめて
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熊沢誠
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