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Posted by ブクログ 2016年04月17日
日露戦争について、戦争そのものではなくそれを報道するマスコミや一般大衆について記述した一冊。
いわゆる軍戦記とは違うので、その手の期待をすると裏切られるけれど、自分はとても楽しめた。
特に印象に残ったのは、太平洋戦争の頃の言論統制がなく、まだ比較的緩い時代で、日本軍に対して批判的な記事があったり、...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月06日
タイトルから一目瞭然なんだけど、あくまで“もうひとつの”って点がポイントかも。これは、戦争そのものに関してってより、アナザーストーリー(この作品では出版物)に焦点が当てられる。当時のマスコミの在り方とかはとても興味深かったし、この時代からのちの世界大戦にかけて、その界隈はむしろ退行している事実も面白...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月23日
日露戦争開戦までの背景、国際的な関係などは歴史の教科書に良く書かかれているが、国内における国民の一致団結、意識高揚のためには、メディアによる先導が必要である。当時は新聞報道がその役目を果たす。そこから小説、戦争報告などを介して、また、団結していく。批判的な書もあったようだが、どれくらい影響(世論)か...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月26日
本書は歴史書ではない。戦場にいない当時の市民のが見た「情報」を綴った本だ。報道ジャーナリズムを活用した現代の最初の戦争と表している。
市民だけでなく、国際世論を味方につけるために、ロシアのような派手な工作はせずに、様々な国の新聞記事を地道に読み、事実誤認記事の訂正を求める程度だった。この正攻法うが好...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年05月29日
[ 内容 ]
開国から五十年後の一九〇四(明治三十七)年、近代化の節目に起きた日露戦争は、国家のイメージ戦略が重んじられ、報道が世論形成に大きな役割を果たした、きわめて現代的な戦争だった。
政府は「正しい」戦争の宣伝に腐心し、新聞は開戦を煽った。
国民は美談に涙し、戦争小説に熱狂した。
大国ロシアと...続きを読む
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