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目の見えない子どもたちが,動物の骨を触って生き物について学ぶ.教科書は使わず,板書もないその授業のルーツは40年前.視覚障害者には学ぶことが難しいとされていた「生物」の授業をつくりたいと考えた教師たちの熱意から始まっていた.「わかること」の本質にふれる,新鮮な感動をよぶルポ.毎日新聞デジタル版好評連載の書籍化.
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Posted by ブクログ
盲学校における理科(生物)教育実践の記録。実践を生み出した先生方は、学校教科の枠をこえ科学の本質までたちかえって自然観察の目的を確かめ、そして目の前の学習者の特性をふまえた実践を創出している。 自分のような凡庸な者は、おそらく「学習者が従来の授業にソフトに適応しやすい方法」を安易に考えて、それで事足...続きを読むりたとしてしまうような気がする(近年一部の「ユニバーサル・デザイン」を強調する教育手法が陥っているような方向でもある)。 このような実践を先生方が開発し得たのはなぜだろう。教師の職能的成長論などを超えた問題がそこにあるような気がする。考えさせられる。
筑波大学附属視覚特別支援学校で、視覚障害のある生徒たちが受けているユニークな生物の授業のありよう、そして、その授業を生み出し、実践した教師たち、経験をした元生徒たちの人生模様を通じて、学ぶとはなんなのか、学びの本質はどこにあるのかを真正面から問うてくる問題作。 読み終えて、さまざまな思考の渦に取り巻...続きを読むかれます。学ぶことによって、人は「ことば」を自らの経験に根ざした形で運用できるようになっていく。しかし、その学びのコアはなんなのか。五感を通じての経験と、それを表す言葉。経験から切り離した言葉。五感のいずれかのみでの経験と言葉の関係は?人を人らしくしているのは何か?言の葉か?経験か? それは、どの五官の作用による経験なのか? 障害者教育とか、そこにフォーカスするのではなく、学びの本質、言葉と経験の本質に鋭く迫ったところに、本書の価値の一つがあるように思います。
「学び」とは こういうことです。 がそのまんま ルポルタージュされている。 あらゆる情報がインターネットの登場によって 手軽で身近なものになってしまって なんでも「知る」ことができてしまったような 「勘違い感」が蔓延するようになってしまった。 自分の「学び」は自分の五感を通して初めて 入って...続きを読むくる という当たり前のことが 本書を読み進めていると ひしひしと伝わってくる 私たちは 本当の「学び」を 今一度 きちんと 取り戻さなければならなない
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