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Posted by ブクログ 2014年12月30日
民芸運動の旗手という狭い枠から柳を解き放ち、「複合の美」という観点からその平和思想的側面をあぶり出すという軸のもとに書かれた好著。
柳の思想的遍歴を辿りつつ、現代的諸課題への対応についての可能性を、著者は「複合の美」という視点から捉える。またキリスト教、禅宗、そして真宗への傾倒と時代を追って深まる...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月19日
伝記的な事柄を色々と勉強させていただきました。ただ、柳という人物を現代にいかに活かすか、という議論はあまりに紋切型で楽観的だったように思う。
肯定的に描くという戦略は意識的に採られたわけなんだが、その結果として論が一本調子になった面はあるだろう。
批判的な捉え方が欲しかったし、そちらの方が、人物...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月16日
柳宗悦の著作は未だ読んでいないが、もの作りをする者として知っていなければならぬ人物と思い、そのガイドとなるのではと思って本書を読み始めた。
僭越な言い方をすれば、これほどの人物も西洋に気触れ、日本のアイデンティティの模索を始めている。そこに僕自身の思考過程を重ねることが出来、親近感を持ちながら読ん...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月13日
世界人という印象。
あまりに早く生まれすぎた感もある。
さぞかし、日本人の誰もが彼を理解しがたかったでしょう。
今の時代になってやっと、このような紹介書があって、ようやく理解できる気もする。
民芸だけの柳宗悦と思っていたけれど、ものすごい博愛主義者で、行動派で、世界の中で生きた人だったことがよくわか...続きを読む
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