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八王子の郊外に住む作家のぼくのもとへ、大学時代の友人が相談にやってきた。謎めいた文言の並ぶ書き置きを遺して、奥さんが家出したという。自慢の手料理を給仕しながら友人の話を聞いていたぼくの妻は、たちまち奥さんの所在を突き止めてしまった。さらに、高校時代の友人で刑事をしている男の自慢話を聞いている内に、女社長殺しの捜査のミスを見つけたばかりか、事件の真相をも言い当ててしまう……。ひょっとしてぼくの妻は、料理の腕前ばかりでなく、推理能力にも長けているのだろうか?! 直木賞作家が《安楽椅子探偵》の歴史に新しい一ページを切り拓いたシリーズ第一弾!
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年01月05日
ここまでお腹の空くミステリーはない。
本作及び続編「嫁洗い池」「わが身世にふる、じじわかし」すべてに共通していえることだが、ミステリーを楽しもうと思ってはいけない。
あくまでもメインは食事であり仕事終わりの一杯なのだ。
季節の食材、郷土料理をはじめとした多彩な料理、それを食べならの一杯。読者もど...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月15日
作家の僕の妻は名探偵、そう、妻の方が。
ほのぼのした雰囲気です。
庭にミミズクが来る、八王子の郊外に暮らす夫婦。
作家の僕が語り手で、ややとぼけた感じ。
専業主婦の妻は料理上手で美人、しかも頭が切れて勘が良い、そのうえ、着物がよく似合い、仕立てもするほど。
二人で暮らす家での会話が中心なので、美...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月17日
人の話を最後まで聞かない、ひょうひょうとした作家の主人公と、料理上手でおっとしりした柔らかさを持ちながら、やたら勘が鋭いという一面を持つ、妻。
そんな妻を頼って、殺人事件の謎や夫婦喧嘩の相談、そして食材を持って、主人公の友人が家を訪ねてくる。
そして妻は頂いた食材を使って得意の料理を振る舞いながら...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月24日
やっぱり奥様は強いのです。特に胃袋掴んだ奥様は。1番印象に残ったのは、馴れ初め話。うまいなぁ、奥様。頼りないながらも抜群の観察力を持つ作家の主人公は、なかなか味のある旦那様です。風邪の看病をする様子は、仲良し夫婦でほっこりしますが、終りへの切迫した薄ら寒さが隙間風が吹き抜けたように、さら〜っと流れて...続きを読む
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