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貧しい開拓農民の家に生まれ、幕府に巨木を納入するまでになった磐城の材木商・片寄平蔵は、阿片戦争の現実に衝撃を受ける。アジアが欧米列強の植民地として狙われていること、清国に勝利したイギリスは小国ながら産業革命を成し遂げ、目覚ましい進歩を遂げていること。やがて西洋の先端技術を支えているのが石炭であることを知った平蔵は、国産の石炭を求めて炭鉱開発に情熱を注ぐ。歴史小説界の気鋭が日本人の底力に迫る長編。
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Posted by ブクログ 2013年10月10日
幕末に石炭を流通させた商人、片寄平蔵の話。読物としては普通、明治開化を支えた一人であることに間違いはない。新しい価値を発見する人は土壇場で前向きになれる。
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