ウクライナ動乱 ――ソ連解体から露ウ戦争まで

ウクライナ動乱 ――ソ連解体から露ウ戦争まで

1,320円 (税込)

6pt

4.4

冷戦終了後、ユーラシア世界はいったん安定したというイメージは誤りだ。ソ連末期以来の社会変動が続いてきた結果としていまのウクライナ情勢がある。世界的に有名なウクライナ研究者が、命がけの現地調査と100人を超える政治家・活動家へのインタビューに基づき、ウクライナ、クリミア、ドンバスの現代史を深層分析。ユーロマイダン革命、ロシアのクリミア併合、ドンバスの分離政権と戦争、ロシアの対ウクライナ開戦準備など、その知られざる実態を内側から徹底解明する。

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ウクライナ動乱 ――ソ連解体から露ウ戦争まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    毎日新聞の書評欄「今週の本棚」で、加藤陽子が、読後ロシアの対ウクライナ戦争の印象がガラリと変わると評して絶賛した書である。
    第六章のまとめで以下のように述べている。
    『そもそも分離紛争は、「国の領土は大きければ大きいほど良い」、「領土を失うことは、人間が手足をもがれるのと同じ」などという国家表象を人

    0
    2024年03月17日

    Posted by ブクログ

    副題に「ソ連崩壊から露ウ戦争まで」とあります。いよいよ3年目に突入する今度の戦争の原点を2014年のクリミア併合に置く報道には接したことがありますが、そもそもをソ連が解体する際の手続きに求めるという指摘に驚きを覚えました。ソ連、連邦構成共和国、自治単位という三層構造のなかで行政区分である親国家優先主

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    2024年01月07日

    Posted by ブクログ

    ソ連の自壊の結果、たなぼた式で生まれたウクライナは、先祖伝来ウクライナ語でない言語で話し、書き、考えてきた住民、ウクライナ民族史観で英雄とされる人物たちに迫害された住民も抱え込んでしまった。そうした場合には、中立五原則に基づいて、民族国家ではなく市民的な国家を作ることが妥当な戦略であっただろう。残念

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    2023年10月29日

    Posted by ブクログ

    既に1年半も戦禍が続く「ウクライナ」が、昨今の大きな話題であると思うのだが、本書は「ウクライナ」の情勢経過に関する本としては「非常に佳いモノの一つ」として挙げて間違いないと思う。
    2022年2月からのロシアによる本格的侵攻を受け、「ウクライナ」に関しての知識が色々と求められ続けていると思う。そして関

    0
    2023年08月17日

    Posted by ブクログ

    2022年のロシアのウクライナ侵攻以後のニュースでの多少の知識を持っただけの素人の私が、軽い勉強気分で購入した本書だが、ベースとなる知識がかなりないと読みこなすのはとても大変と思う。

    ウクライナの独立からマイダン革命までは前著「ポスト社会主義の政治」(未読です)に譲り、マイダン革命以後のウクライナ

    0
    2024年02月03日

    Posted by ブクログ

    この問題の本当の専門家が書いたという感じの本。

    著者は、ロシアやウクライナの現代史の研究家で、ソ連崩後の歴史的な文脈の中で今回の戦争に至るまでのプロセスを丁寧に分析している。

    ロシアが一方的に悪いわけではなく、ウクライナという国が元々持っていた矛盾(その矛盾は、ソ連の統治時代の矛盾を引き継いだも

    0
    2023年08月29日

    Posted by ブクログ

    細かい事実や人物名を追うのが大変で読むには骨が折れるが、少なくとも西側目線、日本目線でロシア・ウクライナ戦争を捉えるのは大きな間違いであるということはよく分かった。ソ連という全く違う原理・歴史の国・地域を理解する上で実に有益な本だと思う。

    0
    2023年09月21日

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