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信仰と自由、初恋と友情、訣別と回復。 淡々と歌うように生きるさまが誰かを救う、完全書き下ろし小説。
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Posted by ブクログ
ひとことで言ってしまうと、家族で新興宗教に入信した幼馴染を助ける話。閉じられた集団の持つ無意識的な圧力は本当に強力で、なかなか抗うのは難しい。自分の信念や価値観を、自分以外の何か(宗教やインフルエンサーとか)に譲るのではなく、(そっちの方が楽なんだけど)、 大変だけれども、地に自分の足をしっかりつけ...続きを読むて探してみよう、もがいてみよう、自分の足で立つんだよ、っていうメッセージが、よしもとばななさんの作品には共通してると思っている。
宗教の本は今まで避けていたけれど、読んでよかった。ひばりちゃんの言葉に何度も、あるある!ってなった。思想は違ってもいい人が多い。だんだん自分の方が不適合者なんじゃないかと揺らぐ辛さ。同じ時間の迷路の中にいる感じ。いけるかなと思っても、急に教えが顔を出してくるやりとり。 私の抱える宗教に対する違和感の...続きを読む悩みを言語化してくださっていた。
お久しぶりのばななさん。勝手に海外の話だと思い込んでて、読み終わったら旅行にいきたくなるような話だと良いなと思っていたが、全然違くて宗教二世のお話だった。 閉じられた世界の正義は怖い。男女でも恋愛感情でなく、何年も会っていなくても、相手を救いたいと思える関係性って、なかなか築けないよなあと思った。
宗教二世の問題についての小説。 すごく重い話なんだけど、透明なきらきらした風をかんじるみたいな小説。 終盤は涙が止まらないけど、悲しいだけではなくて勇気づけられる。 希望はある、たしかに愛がある。 こんなふうに私も自分の周りの人を大切にして、自分の人生を愛して生きたい。
いわゆる新興宗教2世が宗教から抜けていく話。 よしもとばななさんのタッチで描かれる世界はとても淡々と、けれど胸が詰まるような苦しさと一筋の希望がある。 新興宗教は定期的に話題になる。 2世と呼ばれる人たちのことも近年は特に話題になるように思う。 ニュースを聞けばどこかに分かりやすい悪者がいる気がする...続きを読むんだけど、生きているってそんな一面的じゃないんだよね。と感じる。
吉本ばななさんの、近年の集大成のような物語だと思った。かといって、スピリチュアルすぎるわけでもなく…。 いつも思うけど、ばななさんの作品に出てくる大人の存在ってとても大きい。(親だったり、おばあちゃんであったり) そして何より、タイトルがとても良かった。 わたしにも港のあたたかな光が見えた気がした。
悪人らしい悪人が出てこないのに、とても苦しくなる物語。望まない善意や、善い閉鎖的な空間がもたらす厄介さが生々しく伝わってくる。それでも、終わりには希望が見える。決して楽しい物語ではないが、色んな人に読んでほしい。 人間、誰しも自由に生きてよい。善意や、面倒見の良さは、それで救われる人もいる尊いもの...続きを読む。しかし同時に、他者の自由を尊重することを、忘れてはならないのだと感じさせられた。他者の自由を尊重する善意を「親切」といい、尊重しない善意を「お節介」と呼ぶのではないか。 主人公のスタンスからは、寛容さは言い替えれば、他人事を他人事と認識することではないかと感じた。海外の暮らしが心地良いという日本人は、他人事として放ってくれる距離感が心地良いのかな。 殊、自分の子供となると「他者」と認識することは難しくなるし、2世の問題をより複雑にするのだろうなと感じた。 人生の重みから逃げて隠遁した生活を送りたい、という願望は誰しも多少はあるのてはないか。それが自給自足の共同体生活を指すのか、リゾートでの施しを受ける生活なのかは人によると思うが。 この本では幼少期の温かな記憶だと描かれていたように思ったが、重みから逃げないために必要なことは何なのだろうかと、考えさせられる。
風を感じても、星空を見ても、木々が揺れても、私にはみんなあなたの面影に見えた。あなたは私の全てだった。 助けてくれたらもう、一生感謝します。すでにしているけれど、いっそう。 私の一生の感謝は、きっとすごく効くよ。 誰かの痛みを無視すれば、必ずそれは自分になんらかの形で返ってくる 私だって人間だ...続きを読むし、疲れるときもあるし、ベストをつくしているし、しょうがないもんね。 生きるのは今の連続があるだけで、理屈をつけてそこに生活を送って合わせてついていけるようなものじゃないのよ。 周りに人がいてもたったひとりで考えるときだけ、人って強くなるじゃない?ひとりで考えるのを放棄して、そのぶん体を動かすって、本末転倒っていうか。 私はどうしようもなく私だよ。これを奪えるのもは、この世にないんだ。神様さえも奪えない。 何も奪わないのが、神様ってもんなんじゃないのか。 人が人を信じるということは、なんと、曖昧なものなのだろう。 思想が合わないところにいるということの本質の洗礼を、僕はその日全身で受けたのだった。 洗っても落ちない汚れみたいに、僕の精神にしみができた。それがくりかえされるのが大人になるということだ。決して落ちないしみだ。 しかし落ちなくても、ていねいに泡立てた石鹸で洗う行為を日々時間をかけて同じようにくりかえすしかない。もし自分が生きたいように生きるのなら。ただ淡々と、歌うように。 過ぎ去ったものって決してもう帰ってこないよね。でも、あったことと、なかったことになったことってやっぱり違うじゃない。 一見つまんなく見えることが多分愛なんだと思う。いつもしているネックレスとか、道端の猫を撫でたら家までついてきたとか、脱ぎっぱなしの服から自分の匂いがしてくるとか、好きな人たちそれぞれの足音とか。 もう二度とあんなふうに痩せてほしくない。あんなふうに包帯を巻いてほしくない。誰かに襲われる心配をしたり襲われたり、そのことを自分の中で暗い形で意気込んで消化したりしてほしくない。最後まで無事に安心して髪の毛を乾かしてほしいだけだった。
ひさびさばなな。 スピリチュアルな感じでなんだかなぁと思って最近はあまり手に取ることはなかったばなな作品だけど,これはすんなり読めた。なんでだろう。 若い時は、どっぷりはまってほとんどの作品はよんでいたんだけどな。 なんといってもこの小説の肝はつばさのお母さん。とてもとてもカッコいい。理想の母...続きを読むだな。 ダイヤモンドみたいな言葉がたくさん散りばめられた小説だった。こうありたいと思うあまり、今の自分の矮小さに嫌気がさしてしまう。 この歳になっても、いや、この歳になってからこそ、人として成長したいもんだとつくづく思う。
宗教二世をテーマにした作品だが、家族、人としてのつながりがメインテーマ。 簡単な方に流されず、真っ直ぐにぶれない登場人物達の心の強さが何よりも印象的。 そんな人達から放たれる優しい言葉に行動は影や暗さのある雰囲気の作品の中、美しさや希望を感じられる。
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