無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2011年08月22日
人はなぜ赤の他人を助けるのか、ということについて、心理実験の結果や、猿等の動物との比較から、利他行為の仕組みなどについて、進化との関係も含めて一つの考えを示している。
読む人によっては、当たり前のことが書かれていると思うかもしれないが、本書の232頁から233頁に紹介されている、フェアらによる雇...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月02日
メモ:
「第六章 利他性はどこへ行くのか」より
p.216
実は私たちには、他者に対して親切にふるまうという、そのこと自体を報酬と感じるしくみがあることが、脳研究から明らかになっている。
p.233
制度をうまく機能させたければ、単純に合理的なものにするのではなく、互恵性のような、私たちが進...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月14日
人間の利他的行動の性質、またそれが備わっている背景を進化心理学を切り口に説明する。
進化心理学はやはり面白い。
目があるだけで人はより利他的になること、作り笑いの特徴、介護を人間がするようになった理由、人間にとっての群れの適正な規模、災害ユートピアなど、興味深い話が多い。
なお、コミュニケーションの...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月12日
自然淘汰という観点で、人の利他性を分析した本。こういう形で、心理学的な行動を捉えることが出来るとは目からウロコだった。
[private]以下注目点
・自然淘汰理論の反証は、自分の適応度を下げてしまうような行動。たとえば、自分の子供を食べてしまう行動。病的な場合をのぞく。
・心も進化の産物と考えら...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月13日
人間は利他的にふるまうように進化してきた。しかし、利他的な個体が多ければ、突然変異の利己的な個体が得をするので、利他的な個体は種を増やすことは出来ない。そこで脳は裏切り者を検知、裏切りを予防する能力も進化させた。利他的な行動後に報酬系がはたらく仕組みもあるのだとか。
道徳とか倫理とかは適応進化ととも...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月16日
行動学かと思ったら学術論文でした。
文体も非常に理系的論文調で、論文を読み慣れていなければ非常に読みづらいものかと思われます。
隙を埋めるためになんども同じ内容を「つまり」や「言い換えると」や「簡単に言うと」で書き直しているので、読書をしたい私としては、1/3ぐらいのスケールに削ったほうが読み手に伝...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月05日
人間はおせっかいなサル。頼まれもしないのに相手のために尽くす。
この人間特有の利他的な行動について実験結果もまじえ面白くまとめてあります。
ギブ&テイクの気持ちから行う互恵的利他行為は、自分にとって徳になるからという視点から見てもわかりやすいが、人は直接自分にとって利益につながらないような利他行為も...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。