量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性

量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性

891円 (税込)

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私たち自身を含めたこの世界のすべてが量子力学が扱うミクロな物質から成り立っていることを考えると、ミクロの世界の「真の姿」を理解することは、私たちが日常的に生活しているこの世界を、ひいては私たち自身を理解することにもつながるであろう。本書の目的は、量子力学が私たちに示す世界像についてこれまで提案されてきたさまざまな哲学的議論を解説することである。――はじめにより。

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量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 のユーザーレビュー

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    購入済み

    読みやすく深い

    なにを見るかでなにが見えるかが決まる。
    月や太陽、そして自分自身、すべて原子からできている。さらにその原子を構成するミクロな世界。そこは、観測することによって状態が変わるという、実にデリケートな、そして粒子と波の二重性といった、なんとも摩訶不思議な世界。でも、次元が上の世界からみれば不思議ではない

    0
    2012年07月27日

    Posted by ブクログ

    科学哲学者(そういう人がいるんですね)の筆者が、量子力学の現象の解釈に関する、諸研究について紹介した本。

    序盤で、量子力学の標準解釈という、現在実験で確かめられている現象について、世界中である程度の?妥当性が認められている解釈の話が出てきて、その後、その問題点に対し、どういう議論がなされているか、

    0
    2013年08月20日

    Posted by ブクログ

    量子力学が何を問題とし、どんなスタンスなのか?
    古典物理学とはどのように違うのか?
    光とは何であるか?

    非局所相関。隠れた変数理論。タキオン … …
    原因があって結果が生じる、という因果律をも相対化し得る量子論の不思議とロマンが詰まっていました。

    我々にはまだやるべきことが沢山残っている。
    仮構

    0
    2013年05月28日

    Posted by ブクログ

    序盤は分かりやすかったが、後半から非常に難しかった。
    前半の内容を人に説明できるくらい噛み砕いてから後半に挑むべきだったのだろう。

    量子力学の描く基本的な世界を説明した後に、その謎を解く数多の「解釈」を提示する内容。
    パラレルワールドという言葉で有名な「多世界解釈」など、物理学と一般的世界観との差

    0
    2013年03月10日

    Posted by ブクログ

    途中中断したので、読み終わるのにかなりの時間を要した。
    凡人の僕が量子力学系の本を読むと頭の中が混乱してそれが良い。マクロの常識ではミクロの世界は頭の中で想像することがうまくできない。それでもこの本ですこし理解が深まったように思える。
    それでも3次元に住む人が4次元をビジュアル化できないのは変りない

    0
    2012年10月13日

    Posted by ブクログ

    原子や電子という極小レベルの世界では、存在そのものが安定しておらず、何をどう観測するかで何が存在するのかが物理的に変わってきてしまうという世界を解釈するのが量子力学という理論だということらしい。aでもありbでもある状態が「重なった状態」であるものが、観測によってaもしくはbに「収縮」してしまうという

    0
    2012年09月27日

    Posted by ブクログ

    量子力学の基礎的な概念と観測問題の解釈を概観するのに最適な一冊であった。

    それにしても、講談社現代新書はハズレがないなあ。

    0
    2012年08月23日

    Posted by ブクログ

     魔眼『リーディングシュタイナー』が疼いたため購入。ページ数は多くないのでわりかしすらすら読める。が、ちゃんと理解できているかと問われたらry
     有名な『シュレディンガーの猫』や『多世界解釈』などについて噛み砕いて説明してくれているので、今まで曖昧だった知識が若干強化された感(人に説明できるかどうか

    0
    2012年01月30日

    Posted by ブクログ

    量子力学の哲学をわかりやすく説明することは難しい。本書でもそれが成功しているとは言い難い。ただ、色々なアイデアを簡潔に紹介していて非常に勉強になった。むしろ数式を示した方がわかりやすいのではないかと思ってしまうが、それだと入門書としてはだめなのだろうか。

    0
    2011年10月09日

    Posted by ブクログ

    「本書では、量子力学のさまざまな解釈を紹介する。これらはいずれも「解釈」であるから、量子力学が経験的に正しいこと(実験事実をうまく予測したり説明したりすること)を認める。つまり、実験的に確かめることができるものについては、どの解釈も一致しているのだ。それゆえ、どの解釈が正しいのかを実験的に確かめるこ

    0
    2022年02月02日

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