弔いの文化史 日本人の鎮魂の形

弔いの文化史 日本人の鎮魂の形

1,045円 (税込)

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3.3

日本人は天災や戦争によって非業の死を遂げた者をどのように弔ってきたのか。『古事記』『日本書紀』を起点に仏教説話集『日本霊異記』の世界に分け入り、念仏結社を作った源信、女人救済を説いた蓮如らによる弔いの作法を歴史的に辿る。さらに死者の霊を呼び寄せる巫女の口寄せ、ムカサリ絵馬や花嫁・花婿人形の奉納など現在も続く風習を紹介し、遺影のあり方をも考察。古代から東日本大震災後まで連なる鎮魂の形を探る。

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弔いの文化史 日本人の鎮魂の形 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年04月26日

    神道から始まり仏教へ続く、死者の弔いの変遷がわかる。特に仏教は現在まで続いており、信心深くない自身も神妙な気持ちになった。

    折口氏の理論は難解な部分もあり、少しだれてしまった。イタコ、ムカサリ絵馬や遺影など近代の弔いにも多く触れている。正者と死者の関わり方について考えさせられた。

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    Posted by ブクログ 2015年10月04日

    経済雑誌で勧められていたので。

    芭蕉や鴨長明の話は面白くなかったが、
    弔いの儀式に関する話は面白かった。

    もともと古代の日本では、人間の死を確認する方法がなかったために、相当の期間遺体を安置し、タマフリ(魂を呼び戻す儀式)を行い、
    それが叶わなかった時に、タマシズメ(魂をしずめる儀式)を行うモガ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年09月30日

    前半の弔いの歴史から後半の花嫁人形や絵馬へ、そして震災の写真へ。生きている人の側からのかかわり方としての弔いという通奏低音。痛切な悲しさが見えてくるのもあり、重い。まとめにくいのはこの場合豊かさなのだろう。

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