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Posted by ブクログ 2017年11月09日
凄く面白かった。浅学なもので「シベリア抑留」の中にまさかモンゴルへの抑留が含まれているとはこの本を読むまで知りもしなかった(モンゴルへの抑留をシベリア抑留としてくくるのは違和感がある)。ソ連とモンゴルの密約によって労働力として2万人が提供されたということ。ウランバートルでは今でも俘虜たちが建設した建...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月27日
終戦直後、中国に取り残された日本人は敵国の強制収容所で俘虜として労働させられた。学生だった著者はモンゴルの収容所で2年間を過ごす。
収容所生活では寒さと栄養不足から2万人の入所者の内、4千人が死亡した。この高い死亡率は日本人収容者同士で格差が生じ、格差の高いものが低いものに労働を課し、処罰したこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月14日
・・・・・書きかけ・・・・・
存命なら85歳、1925年4月26日に東京都墨田区生まれて、16年前の1994年3月22日に68歳で亡くなった小説家。作家の中には、普通の人より何倍も数奇な人生を生きた人がいますが、こと胡桃沢耕史に関しては、誰にも負けないとびきり波乱万丈の人生を送った人で、ひょっと...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月30日
この作家は初めて読んだが、誤解覚悟で書けば「面白かった」。
改めて感じるのだが、戦争を体験した作家の作品は人間の生臭さ、生きることへの執着をひしひしと感じさせ、自分の置かれた環境の大事さを思い知らされる。
平和が一番だし、それと比較するのは酷なのかもしれないが、戦争を経験していない世代(よしもとばな...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月07日
戦後のシベリア抑留での著者の体験もとにした直木賞受賞作品。
かなり過酷で残虐な記録にもかかわらず、そういったものが苦手なわたしも淡々と読むことができた。
本当の意味での戦争は、敵は相手国ではなく、人間の愚かさ、醜いこころから生まれてくるものなのかもしれない。
かなり重いテーマではあるが、読後感は悲愴...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年01月20日
ー「私は故郷に帰ってこれを食うまでは、決して死にませんよ」
老人の目はその一点に止まってもう三十分も動かない。明日も生き抜く執念をチャージしているのだ。-
満州引き揚げから発展してシベリア抑留の本に手を出したがこちらも壮絶。カツ丼の夢想で性的興奮とかまじで凄すぎます、胡桃沢先生!
直木賞受賞。ぜひ...続きを読む
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